低層階購入の注意点
ではここで、タワーマンションの低層階を新築で購入する際の注意点を考えてみたい。マンションは購入後、家族構成の変化や離婚等により売却する可能性がある。そのため住宅ローンの元本割れが生じないように資産価値が維持できる物件を購入することが理想的だ。低層階の場合は、新築も中古も投資目的や相続対策ではなく、そこに住むことを目的とした人たちがターゲットとなる。
そのため人気のないエリアの中古マンションの低層階は、大きく値段が下がる傾向にある。低層階を購入するにあたっては、タワーマンションのあるエリアが住宅地として人気のあるエリアかどうか調査しておくことが重要だ。
また一般的に、低層階が高層階に比べて価格が安い理由としては、眺望や日照、通風が劣ることが挙げられる。そのため、逆に低層階でも前方が開けて眺望の良い部屋や、南東側の日照条件の良い部屋、角部屋で通風が確保できる等の条件を満たしていれば、同じマンション内でも値崩れを起こしにくい。
値崩れしにくい物件か再確認しよう
このように、住みたい街にある物件や、眺望や日照、通風の確保されている物件というのは、結局自分自身も住みたいマンションであると言える。低層階で価格面を妥協しているのだとすれば、エリアや眺望等の諸条件は良い条件を確保しておくことが資産価値を下げないポイントだろう。
これからタワーマンションを購入するのであれば、値崩れしないための条件を含んでいるかどうか、今一度確認してみてはいかがだろうか。(ZUU online 編集部)