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過去最高の販売台数を記録し絶好調のメルセデス・ベンツ

日本自動車輸入組合が発表した2015年上半期(1~6月)のブランド別輸入車新規登録台数によると、メルセデス・ベンツの2015年上半期新規登録台数は、前年比19.1%増の3万2680台となり過去最高を更新。2002年の統計開始以降初めてフォルクスワーゲンを上回り、輸入車メーカーでトップとなった。

とくにCクラスは前年比114.9%増と引き続き好調となった。Cクラスは1982年に「190クラス」として登場以来世界で累計1,000万台以上販売した中核モデルである。2014~2015の輸入車カーオブザイヤーや欧州の安全テスト「ユーロNCAP」や「2015ワールドカーオブザイヤー」など、国内外で数多くの最高賞を獲得したことは、台数増に大きな貢献となった。

高額車のラインナップが多いメルセデス・ベンツだが、それは良い傾向のようだ。その理由は、日本では輸入車の販売価格帯におけるシェアが上がってきているからだ。2003年では199万円までの低価格帯が19.4%、900万円以上が5.0%だったが、2014年では、199万円までが5.1%に下がり、900万円以上が7.1%まで上がっている。とくに1,000~1,999万円までの価格帯は、2013年の4.0%から2014年には4.9%となり、高価格帯のクルマの方が売れやすい状況であるといえるだろう。

なかでもメルセデス・ベンツには、質の高いデザイン性、先進の環境技術、高い安全性能というイメージが既に刷り込まれているうえ、実際の評価も高いことから、高価格なクルマが開発されれば売れ行きは上昇していくはずだ。メルセデス・ベンツは、とくに日本人にとって圧倒的なブランド力を持つメーカーなのである。

なぜ、こんなにもメルセデス・ベンツは人々の心を捉えて離さないのだろうか。