介護での活用を期待するロボット技術

重労働、人手不足の介護事業も、ロボット技術に期待を寄せている。経済産業省と厚生労働省は「ロボット技術の介護利用における重点分野(平成26年2月改訂)」を公表。ロボット介護技術の開発が進むことにより、高齢者の自立促進や介護従事者の負担軽減が期待される。

市場としても、矢野経済研究所の2014年発表の調査では、国内の介護ロボット市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、2011年度が1億2400万円、2012年度は前年度比137.1%の1億7000万円となった。介護ロボット事業は2020年度には349億8000万円までに拡大するという推測もされている。

少子高齢化・生産年齢人口の減少の中、介護事業だけではなく、医療、農業などの分野でもロボットの活躍が期待されている。経済産業省は2015年度概算要求におけるロボット関連予算で108億円以上を計上。ロボットは日本社会に浸透するかどうかのレベルではもはやなく、今後の日本社会の発展にその開発・導入は欠かせない存在のようだ。(ZUU online 編集部)