飲料大手の3社が8月5日、2015年15月期第2四半期の決算をそろって公表した。上場企業の多くが4-6月期の決算で黒字を計上するなど好況感が広がる中で、3社そろって四半期決算を提出したが、サッポロホールディングス <2501> が1社だけ、取り残されていること様子だ。

各社の発表によれば、キリンホールディングス(HD) <2501> とアサヒグループホールディングス <2502> の両社は、前年同期比で2倍以上の純利益を記録するなど好調を記録。特に、キリンHDでは、135%の純利益増加率を示すなど、大幅な伸びを示した。朝日グループHDも、比較的に小幅ながらも、前年同期比で2倍以上の純利益となる好調な状況を反映した格好だ。

キリンHDの決算については、売上高も1兆702億5000万円と、前年同期比で1.3%増のほぼ横ばい。

同社の売り上げ水準は大きく変わっていないものの、利益面での業績のさらなる改善を示しており、通期決算にも期待を持てそうな様相だ。

具体的には、営業利益が579億5400万円となり、前年同期比で15.3%の増。経常利益についても、572億8700万円と前年同期比で27%の伸びを見せ、3割近くも上昇した格好だ。加えて、四半期純利益が331億2900万円となり、前年同期比での伸び率は135.9%まで成長した。

他方で、アサヒグループHDの第2四半期決算については、売上高が8568億2400万円と前年同期比で5.6%の増。営業利益は472億8300万円と、前年同期比8.3%増となった。利益面では、経常益517億700万円。純利益は394億8400万円と、前年同期比で103.9%の増加となり、2倍以上の純利益を計上した格好だ。

両社と対照的な四半期決算となったのが、サッポロHDだ。同社の第2四半期の売上高は2458億8400万円と、前年同期比で2.5%となったほか、利益面では振るわなかった。具体的には、営業損失が12億9100万円。

さらには、経常損失が14億6900万円とおいう結果に落ち着いた。同社の純利益については、約11億円となっているものの、前年同期に引き続き厳しい決算となり、キリンHDとアサヒグループHDとの違いが改めて鮮明になった。(ZUU online 編集部)

【関連記事】
ハンバーガーセットが4,600円!?世界一食事代が高い都市はココだ!
ビジネスマン必見!日経をネット上で閲覧する意外な方法とは?
なぜ、今「赤色」が人気なのか?景気と色のおもしろい関係
日本人大富豪ランキング トップ20の顔ぶれはこれだ!
過去最大級の時価総額10兆円超?日本郵政3社の上場(IPO)に迫る