住友生命保険は8月11日、米中堅生保の「シメトラ・ファイナンシャル」の買収で合意したと発表した。買収額は37億3200万ドル(約4666億円)。海外事業を強化することで、収益基盤を多様化し、利益向上を図る。
シメトラは米ワシントン州に本社を置く中堅生保。1957年に創業し、個人・団体保険や個人年金保険を手がけている。
買収資金は手元資金で対応する。デラウェア州に特別目的会社を設立して、シメトラ社と合併させる。シメトラ社の株主総会の承認や日米監督当局の認可などを条件に成立する。買収手続き完了は、2016年第1四半期または第2四半期初めを予定。シメトラの取締役会は、買収に賛同している。
国内の大手生保では米国で大型のM&A(合併・買収)が相次いでいる。米保険市場は66兆円で世界の約2割を占めるといわれ、国内市場が縮小する中、収益源の確保が狙いとみられる。
また、住友生命はアジア3カ国の生保に出資するなど、アジアを中心に海外事業を展開してきた。アジアは外資への資本規制が厳しいなどの背景があるため、収益源を分散化することで海外事業を強化する。(ZUU online 編集部)
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