IT専門調査会社IDCジャパンは8月26日、IoTの国内市場の企業ユーザー動向調査結果を発表し、製造・資源セクターで活用が進んでいることを指摘した。
今回のIDCによる調査は、従業員100人以上の企業を対象に、インターネット上でのアンケートに加えて、対面でのインタビューを合わせて実施。ウェブアンケートへの回答数は6906社だった。
発表によれば、調査対象になった企業の中で、340社がIoTを利用していると回答し、利用率は4.9%となった。5%にもとどかない水準にとどまっており、IoTの活用につていては、まだまだ広がりを欠いている様子だ。
また、同社は、アンケート対象企業のIoTへの取り組みについて、産業別にも分析。製造・資源分野の利用率が6.7%で、最も高い結果となった。同社の分析によれば、同産業では組込み機器がかねてより活用されてきていたことから、高い利用率を示したという。ほかの分野でのIoT利用率については、流通・サービスセクターが5.0%、公共・インフラセクターが3.2%、金融セクターが1.3%となった。
加えて、同社は、将来の見通しとして、「組み込み機器を多用する産業分野向けのIoT導入は一巡しつつある中、組み込み機器との親和性がそれほど高くはないその他の産業分野に対する、事業者の関心が高まる」との見方を示している。(ZUU online 編集部)
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