(写真=Auto critiQue)
1997年と2015年のHV車の存在感
我々は新車を購入する際に、ハイブリッド車かどうかを意識することは普通のことになっている。それくらい、ハイブリッド車の存在が我々の生活に浸透しているというデータがトヨタから出された。
トヨタでのHV車グローバル累計販売台数が、2015年7月末までに804.8万台となり、800万台を突破した。
1997年8月に日本でコースターハイブリッドEVを発売、同年12月に世界初の量産ハイブリッド乗用車「プリウス」を発売して以来、2014年9月末に700万台を突破してから約10か月で累計販売台数800万台を達成した。
1997年のプリウスを見たときに、およそ20年後、累計800万台を超えると予想して板だろうか。上のグラフを見ると顕著なように、2005年頃から販売台数が上がってきている。出始めた頃には信頼性も低く、宣伝効果も薄いが、一度勢いがつくと上昇率が一気に上る。トヨタのたゆまぬ企業努力の賜物だと思う。
トヨタは、直近の1年間でも新型エスクァイア(昨年10月より発売)、新型シエンタ(本年7月より発売)をはじめ3車種で新たにハイブリッドモデルを投入するなど、2015年7月末現在、ハイブリッド乗用車30モデル、プラグインハイブリッド車1モデルを、合わせて約90以上の国・地域で販売している。
また、今秋にはRAV4ハイブリッドを米国で、本年中には中国産ハイブリッドユニットを搭載したカローラハイブリッド、レビンハイブリッドを中国で発売予定であり、引き続き更なるラインナップの拡充、販売地域の拡大に努めていく。
なお、2015年7月末までに販売したハイブリッド車のCO2排出抑制効果は、車両サイズおよび動力性能が同等クラスのガソリンエンジン車のCO2排出量と比較し、約5,800万トンに上るとトヨタでは試算しており、気候変動の原因のひとつとされるCO2の削減に寄与したと考えている。また、ガソリン消費抑制量は、同等クラスのガソリンエンジン車のガソリン消費量と比較し、約2,200万kLの効果があったと試算している。
ご存知の通りトヨタでは、FCVのMIRAIをはじめとしたハイブリッド車以外のエコカー開発にも取り組んでいる。HVと異なり、インフラ整備に莫大な投資が必要となる新技術ではあるが、国と協力して、日本の自動車メーカーが世界で次世代車の技術を牽引していってほしいと思う。(記事提供: オート・クリティーク編集部 )
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