寿司
(写真=Thinkstock/Getty Images)

この夏、フランスで寿司イートイン・テイクアウトの最大手『Sushi Shop』が、業績不振のため数軒店舗を閉鎖した。パリやリヨンなどの大都市では和食自体の人気は引き続き高いものの、ブームに乗り、この十数年で雨後のタケノコのように増えた寿司チェーンはどこも苦戦中だ。

パリ市内で回転寿司レストランを構える業界第2位の『Planet Sushi』も、昨夏より商事裁判所の監督下にあり、同社のライバル的存在の第3位 『Eat Sushi』は、2015年までに国内50店舗という目標を断念。現在のところ、14の店舗展開に留まっている。

2000年前後からの数年間、寿司はフランスで多くのファンを獲得した。日系の本格寿司店は数えるほどしかないのだが、中国人経営などアジア系の寿司レストランは国内至るところにある。パリのブルジョワ層がまずこのブームにのり、その流れが裾野まで広がるのに時間はかからなかった。

この流れの中で誕生し、ブームをけん引して来たのが前出の寿司チェーンなのだが、皮肉なことに、過当競争による品質の劣化や、どこでも購入できるようになった手軽さが、ある種の神秘性やもの珍しさといった寿司の魅力を大幅に減退させ、購買意欲をそいでしまったようだ。長引く不景気により、外食回数そのものが減り、その中で1食12~15ユーロの寿司が、低価格のファーストフードなどと競争していくのには厳しいものがあるだろう。

とはいえ、すの野が広がった分、フランス人の一部に熱烈な寿司ファンが誕生したのもまた事実。生き残りの道をかけ、各社それぞれ奮闘中だ。次のステージへと進んだ感のあるフランスの寿司業界、価格が下がりより購入しやすくなるのか、フランスらしい独創的な寿司を生み出して行くのか、今後の展開を期待する声も多い。(ZUU online 編集部)

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