ネットフリックス
(写真=The Motley Fool)

アップルのコンテント・プロダクションへの参入が、Netflix(ネットフリックス)の株主達を恐怖に陥れている。

ネットフリックス <NASDAQ:NFLX> の株価は、ここ数カ月間だけでも20%低下するなど、売られが続けている。中国市場が弱体化し、先行きが見えなくなっていることから、ネットフリックスのように成長中の不安定な企業に与えたダメージは大きい。それに加え、アップル <NASDAQ:AAPL> が専用ビデオ・プログラムを開発中というニュースは、ネットフリックスを筆頭とする同業者にとって、大きな脅威となりかねない。アップルの映像ストリーミング業界への参入は、ネットフリックスを市場から追い出してしまう結果になるのだろうか?

アップル、ハリウッドへ

米ヴァニティー紙の報道によると、アップルは。独自のエンターテイメント・コンテンツの制作について、つい最近、ハリウッドの重役達と話し合いの座を設けたそうだ。実際にコンテンツを制作する可能性や、その開始時期についての詳細はいまだ不明だが、中期に着手するという噂は、過去数カ月にわたって色々な場所で囁かれている。

新作発表会を9月9日に予定しているアップルだが、恐らく世間の注目は、そこで発表されるであろう新iPhoneに集中すると予測される(※提供元の記事は発表会前日に公開されました)。しかし、新しいアップルTVもお披露目されるのでは?と予測する声も多い。

Re/Codeやブルームバーグ・ビジネスは、アップルが新しいライブTVの配信を発表する予定であったが、TVネットワークの交渉が上手く行かず、来年まで延期する決定を下した、と伝えている。

アップルが新アップルTVに、面白いコンテンツを用意したいと考えている事は確かだ。ライバル達に差をつけるには、コンテンツが重要なキーを握っているという事実を考慮すれば、アップルがコンテンツ制作に力を注ぐのは当然だろう。

テクノロジー業界では絶対的な力を持ち、巨大な資金源と戦略源を誇るアップルが、どのような番組を制作し、どのような影響を業界に及ぼすのか、ネットフリックスの株主達が神経ととがらせても不思議ではない。