サムスン Gearシリーズ
(写真=The Motley Fool)

結論的には無理だろう。しかし、他社のスマートウォッチには欠けている、決定的な要素が「Gear S2」には盛り込まれている。

IT専門調査会社IDCの最新報告が正確ならば、スマートウォッチ市場を制覇しているのは、アップルのスマートウォッチだ。IDCのデータによると、440万台売り上げたFirbitに次いで、販売数量市場2位。発売後2カ月間で360万売上げた業績は、決して悪くはないだろう。

アップルファンとしては、是非とも1位の座に輝いて欲しいところと察するが、アップルがサードパーティーのアプリに対応できるデバイスを、高価格で大量販売することにより、スマート・ウェアラブルの下位カテゴリを コントロールしているという点に、慰めを見出せれるだろう。一方、エクササイズ面に重点を置いたフィットビットの活動計量器だが、IDCには「ベーシックなウェアラブル端末」として見なされており、数年以内には市場から姿を消すだろうと予測されている。

ウェアラブル産業で苦戦している企業があるとすれば、それはサムスンだろう。新たにウェアラブル端末を発売する企業と、既存商品の新型を発売する企業が増加するに伴い、全体的なウェアラブル市場の前年比ベースは223%と大好調だ。しかし、サムスンQ2の今四半期の出荷量数を2014年と比較すると、80万台から60万台へと減少している。そんなサムスンが、最近発表した「Gear S2」で巻き返しを狙っている。