ようこそ「Gear S2」

最近ベルリンで開催されたIFAトレードショーで、最新のGear S2を発表したサムスン。表面上は第2世代とされているが、テクノロジー面では第三世代と言っても過言ではない。Android OSを起用してベルリンで発売された初代Galaxy Gearが、機能が限られているという理由で不評だった為、4月に発売した「Gear 2」には、独自のTizen OSシステムを採用した。

新しい「Gear S2」もTizen OSシステムを採用しているが、「Gear 2」の欠点を参考に開発されている為、1.5GB 以上の RAM を搭載した、大半のAndroid 4.4以上のスマートフォンに対応可能だ。しかし「Gear S2」最大のウリは、他社のスマートウォッチからは感じられない“ファッション性“だろう。


ファッションにうるさいユーザーを呻らせろ

趣向やスタイルというものは、人によって価値感が異なるとは言え、「Gear S2」は前モデルから良い意味で進化している。アップルウォッチ同様、文字盤のデザインは先代のブロック形から円形に変化をとげ、WIRED誌からは、恐らく世界初の素晴らしいスマートウォッチだろう」と絶賛された。あくまで推定範囲とは言え、他社がデザイン性よりも機能性を優先させたのに対して、サムスンがその逆をいったという事実が興味深い。

サムスンにとってはウリとなるデザイン性だが、それだけで勝ちぬけるほど、スマートウォッチ市場は甘くない。消費者がスマートフォンとの互換性を視野に入れているという背景を考慮すると、スマートウォッチには他のデバイスとの互換性が必須である。

アップルウォッチとGear S2が直接的に競い合うことは、まずないだろう。しかし、共存共栄していくという意味での二次効果は期待できる。アンドロイドユーザーの支持を得て、自社の株価を上昇させ、サムスンのスマートフォンからiPhoneに乗り換えるユーザーを食い止める、という効果を「Gear S2」は生み出せるかも知れない。

ジャマール・カルネ(Jamal Carnette) (提供: The Motley Fool

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