日本曹達とクミアイ化学工業、住友商事など農薬・商社7社は18日、ブラジルの農薬販売会社イハラブラス(本社・サンパウロ州)に、約120億円出資すると発表した。この7社はイハラブラスの主要株主で、各社が出資比率に応じてイハラブラスが実施する増資を引き受ける。

7社は日本曹達とクミアイ化学工業、住友商事のほか、三井化学アグロ、住友化学、三菱商事、日産化学工業。現在、7社で約90%を保有している。

発表によると、イハラブラスは1965年に日系農薬メーカーの販売拠点として設立。自社独自の販路の確立し、大豆やトウモロコシなど市場の大きな作物向けの販売拡大などで、売上高を伸ばしている。今回の増資で財務基盤が増強されるため、さらに農薬販売の拡大を図るほか、商品ポートフォリオの拡充などが促進できるとしている。

ブラジルの農薬市場規模は、2014年には119億米ドルに達し、世界の農薬市場の21パーセントを超えているという。広大な農地面積、豊富な水資源、安定した気候により、今後も長期間にわたり高い成長が見込まれることから、日系農薬メーカーにとっても、魅力的な市場であるという。(ZUU online 編集部)

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