(写真=PIXTA)
国慶節が近付いてきた。今年は10月1日の木曜日から7日の水曜日までの7日間。この7連休には、旧正月の「春節」の時と同様に、日本国内の観光地が中国人で溢れかえることが予想される。
国慶節とは?
1949年10月1日、毛沢東により中華人民共和国の成立が宣言された。国慶節はこれを記念する中華人民共和国建国記念日のことだ。中国では祝日に旧暦を用いているので、毎年日程には注意する必要がある。2015年の国慶節が上記の7日間というわけだ。
中国人によるインバウンド消費では、春節とこの国慶節がメインプロモーション期間となっており、当然のことながら、これに関連する銘柄の動向からは目を離すことが出来ない。
小売企業は「爆買い」に期待
中国人観光客といえば、真っ先に思い浮かぶキーワードが「爆買い」ではないだろうか。家電からドラッグストアまで、小売企業が受ける恩恵は計りしれない。
とりわけ、エディオン <2730> やビックカメラ <3048> 、コジマ <7513> 、上新電機 <8173> 、ベスト電器 <8175> 、ヤマダ電機 <9831> 、中国企業の傘下で免税店事業を中軸に置くラオックス <8202> などの家電量販店が、「爆買」の恩恵を享受する代表格だ。
また、大丸と松坂屋を運営する一方でパルコ <8251> を子会社に持つJ.フロント リテイリング <3086> や三越伊勢丹HD <3099> 、ドンキホーテHD <7532> 、高島屋 <8233> 、松屋 <8237> 、阪急・阪神百貨店が統合したエイチ・ツー・オー リテイリング <8242> 、近鉄百貨店 <8244> 、丸井グループ <8252> などの百貨店も恩恵を受けることになるだろう。
ドラッグストアとしては、マツモトキヨシHD <3088> 、コスモス薬品 <3349> 、ツルハHD <3391> 、スギHD <7649> 、サンドラッグ <9989> などの動きにも注視が必要だ。