食材
(写真=PIXTA)

矢野経済研究所は25日、食品通販市場に関する調査結果を発表した。ショッピングサイトやネットスーパー、生協など食品通販市場の2014年度市場規模は前年度比104.8%の3兆1772億円で、インターネット通販を中心とする大手ショッピングサイトが大きく拡大しているという。

調査は2015年6月~8月、通信販売事業者、食品関連企業、生協、食品小売事業者、食品卸などを対象にアンケートや電話ヒアリングなどで行った。

調査結果によると、14年度の食品通販市場規模は小売金額ベースで、前年度比104.8%の3兆1772億円と拡大の見込み。昨年4月の消費税増税時における駆け込み需要の反動がありつつも、大手ショッピングサイトを中心に好調だったという。

また、ここ数年の傾向として、インターネット通販を中心とする大手ショッピングサイトが大きく拡大し、当該市場でこれまで最も構成比の高い生協に迫る規模となっている。食品通販市場の拡大を背景に、食品メーカーのダイレクト販売(直販)でも参入企業が増加している。大手ショッピングサイトにおける食品取扱い強化の影響を受けてはいるものの、食品通販市場全体は拡大基調にあるという。

さらに、調査では、食品通販市場規模は今後も3~4%程度の伸長率で推移し、19年度には14年度比118.2%の3兆7539億円(小売金額ベース)に拡大する、と予測。特にショッピングサイトでの食品強化の流れはしばらく継続すると分析している。(ZUU online 編集部)

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