映像配信がDVD販売やライブ視聴の妨げにはならない
——各社ともオリジナルコンテンツには力を入れていますが、dTVはいかがでしょうか。
もともとBeeTVはオリジナルだけでしたから、オリジナルコンテンツづくりには長けていると思います。大作映画と連動したドラマ作品や、ムービーコミック(漫画)も人気です。その他にも、シアターのカテゴリーでは舞台作品が見られますし、音楽配信にもかなり力を入れています。
特に「進撃の巨人」は映画、アニメ、コミック、オリジナルドラマなどマルチコンテンツで楽しめます。ただ、過去の映画やTVアニメを見られるように準備しただけでなく、「進撃」が好きなユーザーがその世界を楽しみ尽くせる環境をつくっています。これは以前、「闇金ウシジマくん」での成功例を参考にして展開しました。
——「新宿スワン」は映画館で上映期間中にdTVで放映されていて驚きました。
あれはトライでしたが、実際にはdTVで視聴された方の7割近くが映画館に行ったというデータもあります。配信が映画に行くきっかけにできるという新しい考え方ですよね。これからもそういうトライアルはあり得ますね。
——音楽配信についてですが、エイベックスグループではMVのDVDを販売しています。妨げにはならないのでしょうか。
むしろ逆で「見せこんだほうが欲しくなる」という発想です。気に入ったら棚に置いておきたいという心理もあります。
——講演などビジネスに関連したコンテンツは流さないのでしょうか?
そういう考えもありますし、ほかにユーザーからの意見で導入しようと考えているサービスはいくつもあります。