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自動で予告編が始まり、本編の再生率が上がったというザッピングUI(写真=ZUU online編集部)


ゲオチャンネルのようなOEM展開は今後もあり得る

——御社はゲオチャンネルにも関わっていますが、そことの切り分けは?

dTVは主にキャリアのお店で展開してきたモバイルスタートのサービスです。ゲオチャンネルは、レンタル店に通うほど映像を見ることに能動的なお客さま向けに広げていくサービス。同じようで展開の仕方はかなり異なると思いますが、いずれも映像コンテンツに触れる1つの入口ですし、サービス同士を切磋琢磨させることで、市場も盛り上がると思います。

会社としては、これまでdTVやUULAで培ってきたノウハウをOEMで他社に提供する第一弾という意味合いもあります。

——今後また新たな映像配信事業に関わることもあり得るのでしょうか。

新たにOEMすることはあり得ます。dTVは、エイベックス通信放送というドコモとの合弁会社でやりますし、単なるライバルということにはならないと思います。それにさまざまなサービスが生まれたほうが、ユーザーにとっても望ましい環境になるわけですから。


ザッピングUIの導入で動画の再生率が1.5倍に

——最近始めたサービスは?

今春、ザッピングUIという新しいインターフェースを導入しました。予告編が自動で流れ、上下のスワイプで作品を簡単に切り替えられる、直感的に作品を選べるものなのですが、お客さま1人あたりの視聴動画数が増えました。再生率が1.5倍くらいになりましたから、新しい映像と出合う機会が増えたといえると思います。

また9月14日からは、作品の評価を星をつける形でできるようになりました。ほかにも、以前からあったオススメ機能に加えて、ノーサンキューもできるようにしました。オススメされても「もう見た」という作品もあれば、「見たくない」というものもあります。そういう作品をノーサンキューに指定すれば、再び勧められることがなくなります。

——サービスの目標は?

時期はともかく、1つの目安は「1000万人」です。それくらいになれば、誰もが「どの映像配信サービスを選ぶか」という環境になっているでしょう。2つのサービスを契約するという方も増えるはずです。

よく「脱皮」という言葉を使うのですが、dTVはこれからも脱皮します。市場の変化は早いので、私達も変わっていかないといけません。今のdTVが最終形だとは思っていません。

他社にも見習うところが多いと思います。Huluは民放と提携されていますし、Netflixは世界中で6000万人以上の方が使われていることもあって、使いやすい工夫が随所に見られます。そういうところを見るにつけ、自分たちにまだ足りないところはたくさんあると思っています。 (ZUU online 編集部)

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