アリババ640

みなさんは「アリババ」って知っていますか? いまや、「アリババ」は中国経済を語る上で欠かすことのできない存在となりました。

今日は、そんな「アリババ」について一緒に見て行きましょう。


「アリババ」とは中国のIT企業

この「アリババ」、 中国では超絶トップレベルに有名。 しかし試しに「アリババ」とカタカナでググってみても、大した情報はかかってこない。 そもそも、アリババとは、中国のIT企業のこと。 中国語で「阿里巴巴」と書きます。

創業は1999年。創業者はジャック・マー(中国語:馬雲)(49歳)。 本社は浙江省(上海のお隣に位置します。いかにも中国っぽい観光名所がたくさんあるところ)。 ここで、アリババドットコムというサイトを立ち上げると、あっという間に急成長。


初めの給料は月50,000円!

1999年、マーがジョーという共同創業者をアリババの立ち上げに誘ったとき、「給料は月に50ドル(50,000円)しか出せないけど、一緒にやるか?」と声をかけ、2人はシリコンバレーに赴き、ベンチャーキャピタリストに融資を求めました。 しかし、ボッコボコに投資を断らます。2人はそれでも続けました。 その結果、会社は大きくなり、それから今では自社株を保有しているジョーの資産は20億ドル(2,000億円)までなりました。

まさしくアメリカンドリーム、もといチャイニーズドリームですね!

そんなアリババも、2003年には、インターネット通販サイト「タオバオ」(淘宝網(taobao))を設立。 アジア最大の消費者向け電子商取引・ウェブサイトとなり、会員数は2.1億人以上になります。 特に、中国での消費者向け電子商取引サイトでは実に「80%」のシェアを占めています!
そして、2005年にはYahoo!中国を買収するまでに至りました。


「ヤフー」の株価にも影響を与える「アリババ」。ついにNY上場へ!

ちなみに現在、「米ヤフー」はアリババの株式を「24%」を保有しています。
2014年4月。米ヤフーの株価が急上昇するニュースが飛びこんできました。 理由は「アリババ」が大幅増収となったことが発表されたからです。 このように、アメリカの株式市場にも大きな影響を与える存在になったアリババ。 このアリババが注目を集める舞台はアメリカのニューヨーク。 ニューヨーク(NY)証券取引所に上場をしようとして今ものすごい注目を集めています。

「そもそもなぜ、中国の企業がニューヨーク上場なの?」「香港市場に上場すればよくない?」。

現実に香港で上場を試みたのですが、アリババの株式保有構造がネックとなり、「香港の証券取引所」と折り合いがつかなかったためにニューヨークでの上場を決定したという経緯があります。