「アリババ」は「フェイスブック」「アマゾン」を超える?
さてここで世界のネット企業の時価総額を見てみましょう。 ネット企業の3強とは「グーグル」「アマゾン」「フェイスブック」です。 (これらはアメリカの学生が就職したいランキング常に上位に入っている人気企業でもあります。)
世界3強のネット企業の時価総額ランキング 2014年
1位 グーグル 3,740億ドル
2位 アマゾン 1,545億ドル
3位 フェイスブック 1,536億ドル
では、アリババの企業価値とはどのくらいなのでしょうか? 上場すれば時価総額は「1,500億ドル」(15兆円)を超える可能性があるといわれています。 そうすると、フェイスブック(facebook)やアマゾン(Amazon)を超える超!大型案件となります。 ちなみにオーストラリアのある投資銀行は時価総額の予想を2,000億ドル(20兆円)を超えるとさえみています。 (ベルギーが1年に使う予算が20兆円だから、それに匹敵すると思えばすごいです!一国の歳出に匹敵する企業価値とは) ネット企業の3強にいきなり割り込むんですから上場したらすごいニュースですね!
次に、実際の売上を見てみましょう。
くろきんもヘビーに使っている「電子商取引の大手」アマゾン(Amazon)の売上。
これは、860億ドルです(2012年)。
それに対し、アリババは1,600億ドル。
実に1.8倍もの売上をもっています!
「中国市場を制するものは世界を制す」とはまさにこのことでしょうか。
さらにアリババはなんとあのLINEを買収するとかしないとかの話も。(ソフトバンクと組んで。)
上場前にあなたがすること!キーワードは「孫正義」!
なお、「僕らはそれでどうやって利益を出せばいいの?」と興味をもった方に 今後のマーケットのポイントを上場前・上場後に分けてご説明します。
上場前。
前述したとおり、米国ヤフーはアリババの大株主です。
さらにソフトバンクもアリババの株主です。
実際に、アリババ創業者「ジャック・マー」は、ヤフーの創業者「ジェリー・ヤン」、ソフトバンクの「孫正義」と交流があります(すごい人脈)。
さらに米ヤフーはアリババとの間で、2015年までに株式を上場した場合、保有株の約半分をアリババが買い取るか、公募価格で市場で売却することで合意しています。
そして、現在ヤフーは約24%のアリババ株を保有しています。
そうすると、もうお気づきかもしれませんが、上場前にアリババの恩恵を受けるには、以下の事をします。
米ヤフーやソフトバンクに投資すること。
そうすることで間接的にIPO前に利益を享受する仕込みができることになります。
しかし、市場の注目が徐々に大きなものとなっているので、上場までにアリババの決算によってヤフー・ソフトバンクの株価が上下するというリスクが十分考えられるので注意が必要です。
中国の「ツートップ」!テンセントとは?
上場後はどうでしょうか?
これは単純。アリババの上場後は、IPOを狙うもよし、上場直後の株価が落ちたところを買うもよしです。
さらに、アリババの上場により、中国の他の企業への注目が集まります。 例えば、テンセント(英語: Tencent)(中国語:騰訊 ←読めない。。。)という企業があります。 子会社を通してソーシャル・ネットワーキング・サービス、インスタントメッセンジャー等を提供しています。 2004年に香港証券取引所に上場されています。 中国では、アリババとならんで「ツートップ」とまで言われている存在です。 アリババの上場により、当然この「テンセント」の動向にもマーケットの注目が高まることが予想されます。
加えて、中国経済全体へのマーケットのアツイ目線が今以上に注がれることになる。
「第2のアリババ」を探す動きも当然あると思います。
なので、香港市場のテクノロジー銘柄をチェックして気になったのを買われるのもいいと思います。
ロシアの大富豪はすでに動いている?
なお、アリシェル・ウスマノフ氏という資産家がロシアにいます(世界91位のお金持ち)(資産9300億円)。
ウスマノフ氏は最近、アリババ等「中国テクノロジー」株に注目しており、実際アップルとフェイスブックの株式を売却し、これら「中国テクノロジー関連」株に投資をちょくちょく進めているといいます。
今後ますます加熱する中国IT企業。そしてそのトリガーとなりえるか?アリババ。
ますます中国経済の動向に目が離せなくなりますね!
以上くろきんがお伝えしました。
祝你今天愉快!(よい1日を!)
BY 認定テクニカルアナリスト&カラアゲニスト くろきん
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