世界のファッションをけん引するトップ 500人を選ぶ、英国Business of Fashion(ビジネス・オブ・ファッション)の「BoF500」が発表され、日本人も17組選出された。
以下、ランクインされた中から10人ほど注目の人材を紹介するが、このほかにも「Instagram」の創設者、ケヴィン・シストロム氏や『VOGUE JAPAN』の編集長の渡辺美津子氏ら、誰もが知るファッションアイコンが多数、名を連ねている。
アナ・ウインター 女性ファッション誌編集長の代表的存在
映画「プラダを着た悪魔」でメリル・ストリープ演じた雑誌『ランウェイ」編集長のモデルとも言われている。その冷静で客観的な仕事ぶりから“鬼編集長”と称されるされるが、ファッション・トレンドに対する鋭い視点や、若いデザイナーの発掘という先見性では世界中から賞賛を得ている。 1990年からは、ニューヨーク・コレクションの企画にも参加。エイズ患者、感染者支援のチャリティを積極的に推進しているなど社会貢献にも活動的だ。
2008年、長年のファッション界への貢献が評価され、大英帝国勲章(OBE)を授与されている。
フィービー・ファイロ セリーヌのクリエイティブ・ディレクターから華麗な転身
「m-flo」のMCとして日本の音楽シーンで一世を風靡した VERBALが、後に妻となるアーティストYoonと組んで、それまでのジュエリーの常識を覆すということをコンセプトに 2008年発表したブランドが「AMBUSH」だ。
その代表作ともいえる「POW」のモチーフは世界中のメディアやアーティストから注目の的となっている。今や「A BATHING APE」や「UNDERCOVER」といった現代を代表するクリエイター達とコラボレーションするまでに成長している。
川久保 玲 ファッション界を激震させたコム・デ・ギャルソン創設者
言わずと知れた「コム・デ・ギャルソン」の創設者にして、代表取締役を務めるオーナーデザイナー。彼女を有名にしたのは、1981年に初めて参加したパリコレクション。その際、彼女が発表したのは、それまでの体の線を意識し、女性の性を見せつけるような西洋のデザインとはまったく異なるノンセクシャルなデザインだった。
当時、「ボロ布のようだ」「広島の原爆を彷ふつとさせる」などの批判や中傷も多数あったが、そのあまりにアバンギャルドな作りに、パリのファッション界に大きな衝撃を与えた。
ニコラ・フォルミケッティ レディー・ガガの生肉ドレスもデザインした元スタイリスト
イタリア人の父と日本人の母を持つハーフだが日本人枠で選出。「UNIQLO」のファッション・ディレクターであり、「 DIESEL」のアーティスティック・ディレクター。あのレディー・ガガの生肉をまとったかのようなデザインで話題となったドレスをデザインしたことでも有名である。レディー・ガガのスタイリストを5年間勤めていたが、ガガの方向性について行けず、自ら辞任したという。
岡本 均 海外市場をものにした伊藤忠商事専務
ファッション・アパレル第一部長、繊維カンパニープレジデントなどを歴任。付加価値織物の製造と開発、海外市場への展開などに焦点をあててきたことでも有名で、2012年には、オーガニックコットンの取引でインドの農民に利益を与えるなどの取り組みに従事した重要人物。
大西 洋 斬新なアイデアを生み出す三越伊勢丹HD社長
1886年に設立されたフラッグ・ショップ伊勢丹新宿店は、新興のデザイナーブランドを仕入れるなどして日本で最も影響力のあるファッションをけん引する百貨店の1つである。
将来的に外国からの観光客を受け入れるためのドル決済専用のフロアを設けようという構想も持っているという。 2013年には、女性ファッションフロアを家族が買い物しやすいようなフロアに改修する計画を刷新した。(ZUU online 編集部)
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