野菜高騰が追い風となる企業とは?

では一方で、野菜価格の高騰が追い風になっている企業はあるのだろうか。

同じ野菜を扱っていながら業績を伸ばしているのが、食材宅配ネットスーパーのオイシックス <3182> 。不ぞろいの野菜や高付加価値ブランドを扱うことで消費者から高評価を得ている。冷凍野菜を扱うニチレイ <2871>、マルハニチロ <1333> にも追い風だ。野菜不足を補えると人気のカゴメ <2811> などの野菜ジュースだが、こちらは競争激化で必ずしも売り上げは伸びていないようだ。

ちょっと変わったところではグンゼ <3002>がある。比較的価格が安定しているモヤシの包装用フィルムが堅調だという。大和ハウス工業 <1925> は主に外食産業向けに植物工場ユニットを販売している。

今年は、台風襲来前から野菜価格は高値で推移しており、また株式市場全体の不安定な地合いもあって、必ずしも株価に反映されているとは言えないが、企業業績への影響は決して小さくはないだけに注意が必要だ。(ZUU online 編集部)

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