投資のヒント
(写真=PIXTA)

3月期決算企業の上半期が終了し、今月下旬からは中間決算発表もスタートするなか中間決算の業績に関する観測報道も出始めています。

本日の日本経済新聞でも大王製紙 <3880> の上期業績の見通しを報じています。日本経済新聞によれば国内外で紙おむつの販売が想定以上に拡大したことで大王製紙の4-9月期の経常利益は前年同期から4%増え85億円程度になったもようで、20%減の65億円だった従来予想を上回り一転して増益となったと伝えています。

大王製紙の本日の株価はこの報道を受けて一時6%を超えて上昇する場面もありましたが、今回は大王製紙のように上期の経常利益が一転して増益となりそうな銘柄を取り上げてみました。

具体的には上期の会社予想は減益予想ながら、上期のコンセンサス予想が増益となっている3月期決算銘柄をピックアップしてみました。例えば三越伊勢丹ホールディングス <3099> では、会社予想は2割近い減益となっていますが、コンセンサス予想では5割近い大幅増益が期待されています。

hint10-14

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

【関連リンク】
ようやく底打ち確認 市場の誤謬性について
【決算メモ】ハイデ日高(7611)
米国株はダブルボトム完成で安心感も足下は若干の過熱感
中国株 堅調な展開か 優良貸出債権を担保とする再貸出制度の拡大を好感
米国での関心はひとまずマクロからミクロへ 米企業の決算発表本格化