「俺がこの株を見抜いた」
片山: 僕は15時になったら何にもしたくなくなる日が年に364日くらいあって、1日だけちょっと気分いいなという日があるような生活を送っています。それはなかなか普通の人にはできないし、やらないほうがいいと思うんです。
確かに、そのような生活を送れる人はそう多くはないだろう。それでもなぜ、そのような生活を続けてしまうのだろう。
片山: ものすごく投資というか株が好きだという気持ちがあるから。これからまだ気勢を上げていない会社がこれから必ずよくなる、誰もが欲しくなる株になるんだ、ということを自分が勘付いたときに、「誰よりも早く俺がこの株を見抜いていた」ということを言ってやりたい気持ちがあるんですよね。それをマーケットでリスクをとることによって表現しているみたいなところがあります。
25億あっても投資を続ける理由
「そんなに多くのお金を持っているのに消費をしないのか」との杉村氏の質問に対して、片山氏は「専業投資家で、毎月の決まった収入がないという状況でやってきた人間にとって、資産というのはメーカーでいうところの生産設備みたいなもの。それを切り崩しながら消費するっていう考えにはなかなか至らない」と回答した。
ただし片山氏がまったく消費していないというわけでもなく、実は競馬が好きで競走馬を買っている、とのこと。こちらは投資ではなく完全に娯楽のようだった。「(競馬は)株と違って全然うまくいかないですよね。2億3億出しても一回も勝てないというケースをいっぱい見てきました。株の方がよっぽど確実だと思います」