郵政3社上場はポジティブにとらえる

郵政3社上場にも話題が及んだ。郵政民営化総選挙で「小泉チルドレン」として当選した杉村氏は「政治責任を果たすというのも含めて日本郵政は“買い”だと思っている」と話し、笑いを誘った。「これはアベノミクス第二ステージの隠れテーマ。株式市場の活性化、カンフル剤になるのは間違いない」と断言した。

杉村: アベノミクスはいいと思います。ただ気をつけなければならないことが1個あります。それは、アベノミクスの最大のリスク選挙です。来年の参議院選挙が乗り切れるかどうか。このアベノミクスが続くかどうかっていうのはですね、国策投資家としてはものすごく気になるところです。安部政権を支持するかしないかというのとは関係なしに、国策投資家としてはどんな政権にも安定してもらいたい。今度の世論調査で再びねじれ国会かとか、そうなると、政治的には(あっても)いいんですが、ただ株価はですね、非常に恐ろしいことになる。そのあたりを注目しています。

内藤氏も「NISAの普及をさらに拡大していくような起爆剤になる」とした上で、「官の会社が市場原理で株主からちゃんと監視される経営をしていくということになるので経営にはプラスになる。プラスの効果のほうが大きいんじゃないかと楽観的にみている」と述べた。

片山氏も、郵政3社上場によって裾野が広がる点をメリットに上げ、「ソーシャルゲームの課金でも最初の一回クレジットカードでお金使うかどうかが壁になるが、一回やると次から200円くらいいいかと、次もやるみたいなことがある」と例えた。そして実際に株をはじめて持ってみると、毎日値が動き、日経平均にも興味を持てるようになり、投資行動は必ず活性化するのではないかとの見方を示した。