必ずリターンがある

最後に3氏は投資の魅力を語った。杉村氏は介護用おむつを実際にはいて投資に生かしたエピソードを明かし、こう語った。

杉村: 商品を実際に手にとってみて、使ってみて、「あ、これだ!」と思うことが投資の第一歩だと思っています。身近な商品を手にとって興味持つと買いますよね。そうするとその会社のことをとことん勉強するようになります。投資をすると必ずリターンがあります。それは知識が増えるんです。この知識は必ず役に立つ。これが人生を豊かにすると思います。もうけようばかりじゃなくてちょっと知識をふやそうかなというくらいの気持ちでやっていただくのがいいんじゃないかなと。


「長生きしたい」と思うように

「最近、長生きをしたいなと思うようになった」と話すのは片山氏である。

片山: いま投資をしている会社が20年後にどういう会社になっているのかというのをすごく見てみたいという気持ちがある。逆に、ずっとあると思っていた巨大な企業がひとつの不祥事、存亡の危機になるということもあるということです。

片山氏が株式投資の大きなメリットとして挙げるのは、「ダイナミックに世の中変わってきていることに対して当事者性を持てる」ということだ。

片山: 会社行って、終わったら帰ってきて、っていう単調な生活の中で、株を通じて、それまで勝手に動いていた経済が自分の行動になっていくわけです。外食企業の株なんか持っていると、お店行ったときに、「ああ今日もいっぱいいていいね」という気分になるし、「じゃあこの原材料の価格って最近円安で上がっているんじゃないか」というようなことにも頭がはたらくようになってくる。世の中にすべての情報に対して関心を持つ、そうするともっともっと先を見たくなる、早く死ねないなという気分になる。それで人生楽しくなると思うんです。買った、負けたというのは確かにありますが、結果がいずれになるにせよ間違いなく面白くなっていくっていうのが投資の魅力だと確信してます。


「リスクを取らないリスク」

内藤氏は「日本人って、リスクを取らないリスクがあると思う」と指摘する。「預金、年金、保険。こういうものに入っていれば鉄板人生、みたいな幻想を持ってらっしゃる方が多いと思うんですが、円安でどんどん日本の円の価値は下がっている」

内藤: 日本人は投資に対してネガティブ。「投資をやってもうけた金はあぶく銭で、汗水たらして労働したお金は尊い」という間違った考え方が結構ある。でも実は投資は社会貢献になっていて、自分のお金を社会の成長のサポーターみたいな形で使っているわけです。

内藤氏はそうした啓蒙に加え、シニアの資産運用としてニワトリが毎日卵を産んでその卵を食べてまた明日卵を産んでくれる……というような、「金の卵を産む鶏を何羽も飼っている」という投資法をさらに広めていきたい、と意欲を語り締めくくった。 (ZUU online 編集部)

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