アリババ・グループが中国版YouTube「Youku Tudou」の完全買収に本腰を入れていることが16日、米CNBC TVによって報じられた。


買収価格は約3583億円 両社共に株価上昇

世界240カ国で年間総売上げ1700億ドル(約20兆3074億円)を誇るアリババは、2014年にYoukuの株の18%を1株あたり30.5ドル(約3643円)で買い上げた。

しかしYOKUが“中国で最も人気のある動画サイト”としての地位を不動のものにした今、残り82%の株に対し、1株26.6ドル(約3178円)あるいは総額36億ドル(約3583億6500万円)の買収価格を提示しているという。

買収交渉報道後、時間外取引でアリババの株価は1.1%、Youkuの株価は23%上昇した。


買収成立後もYouku設立者クー氏は会長兼CEOとして留任

アジア最大のECサイト、タオバオを始め5つの子会社を保有しているアリババが、中国で急成長中のデジタルメディアへの参入に興味を示しても不思議ではない。動画の上限時間がないYoukuは2013年に当時ライバルとされていたTudouと合併。「アジアのYouTube」といわれるまでの巨大動画サイトに成長を遂げた。

買収成立後もYouku設立者ビクター・クー氏は会長兼CEOとして同社に留まる予定だ。アリババのジャック・マーCEOは「クーCEOの功績には常に脱帽させられる」と敬意を示し、買収がYoukuと株主にもたらす利点を強調している。

「買収によってクーCEOの『Youkuを中国におけるデジタル・エンターテイメント・プラットフォームのパイオニアに育てあげる』という夢が現実のものになるだろう」(ZUU online 編集部)

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