ベジラーメンや平田バンズが人気

1号店がセンター街にあり、日本人客が25%と多めで国際色豊かな来客であるのに対し、2号店では土地柄のせいか、富裕層の中国系、韓国系、インド系などのオリエンタル層が多く、日本人客は15%程度にとどまっている。

人気のメニューは、やはり目玉の豚骨ラーメン「Shiromaru Hakata Classic」だが、3種類あるベジタリアンラーメンの注文も多く、米国ニューヨーク店でも大人気の「平田バンズ」や餃子などのサイドメニューも定番になっているという。

「ラーメンは日本人以外には食べにくいのではないか」という疑問を同店のフロアマネジャー、ガレス・パーク氏に尋ねてみたところ、「昨今の日本食およびラーメンブームのせいか、9割がたの客がフォークやスプーンを頼まず、箸をそれなりに使い、むしろ箸を使うというチャレンジを楽しんでいるようだ」とのこと。


高級感のあるラーメン店

洗練された内装の同店には、ラーメン店にありがちな狭苦しさ、騒々しさはなく、お酒やつまみをゆっくり楽しむことのできる「ラグジュアリー感のあるレストラン」としての風格がある。

他店が日本文化を押し出し、来店時に太鼓でお出迎えしたり、提灯など日本の伝統的なアイテムで店内を飾ったり、ラーメン店らしい賑わいを演出したりしているのに対し、同店は日本らしさはあえて前面に出さず、他のレストランと変わらない空間を作り出しているのも、非日本人にとってはむしろ居心地がいいのかもしれない。

他のラーメン店との違いは「ラーメン店でもよりハイエンド(最高級)なブランドイメージを持っていること、大型店としての誇りから、ラーメンにこだわりがあり、シンプルにラーメンで勝負していること」とパーク氏。

今年中にはパリにも新店舗がオープンする予定で、場所は明らかにされていないがロンドン3号店開店も近いという。(吉田純子、ロンドン在住ライター)

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