世界的な金融不安のあおりを受け、低迷が長引くヘッジファンド。当然ながら投資家達の失望と怒りの矛先はマネージメントに集中し、従来の「2の20(固定手数料2%、成功報酬が値上がり益の20%)」の見直しを要請する声があがっている。

そんな中、大御所ウォーレン・バフェット氏までがヘッジファンド・マネージャー・バッシングに加わり世間を驚かせている。


成功報酬よりも手数料が重視される時代に

先日開催された米フォーチュン誌の「最もパワフルな女性」のサミットに出席したバフェット氏は、「ファンドの額が大きい場合、例え業績が悪くて報酬が支払われなかったとしても、手数料(2%)だけで十分な利益につながる」と、ハナから成功報酬をアテにしていないマネージャーも存在することを暴露。

つまり200億ドル(約2兆4153億円)の投資であれば、少なくとも4億ドル(483億 540万円)の固定手数料は保証されているため、「投資家達は高パフォーマンスを期待して巨額の手数料を支払うが、マネージメント側は必ずしもその期待にこたえる必要はない」ということだ。

バフェット氏はこうした風潮を「時代の流れ」と見ている。株主としての権利を行使し、企業への影響力を増長する「アクティビスト投資」が主流となった昨今、例を見ないほどの大金が注ぎ込まれ、成功報酬は左程重要ではなくなったのだ。


手数料も成功報酬もゼロの新ファンド設立、米グレンビュー ・キャピタル

「近年最も熱いヘッジファンド・マネージャー」として取り上げられている米グレンビュー ・キャピタル・ マネージメント創立者、ラリー・ロビンスCEOも、矢面に立たされている1人だ。

運用資産92億ドル(約1兆1110億円)のグレンビューもご多分に漏れず、今年初旬から9月末までに3.53%の落ち込みを見せている。

第3四半期に顧客に宛てた手紙の中で、ロビンスCEOは“投資の勘"が狂っていた事実を素直に認め、損失を穴埋めする目的で「手数料も成功報酬もゼロの新ファンドを顧客のために設立する」と宣言。

「私のゴールは資本であって、自分の利益ではない」ため、「今年一杯はいかなる個人的利益も辞退する」とまで言い切ったロビンスCEO。しかし既に23億ドル(約2777億5605万円)の純資産を保有しているというから、パフェット氏の「2%で十分」という話と共通する点がなきにしもあらず――という印象はぬぐえない。

脱ヘッジファンドが相次ぐ2015年は、「2の20」崩壊の転機となるかも知れない。(ZUU online 編集部)

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