ロボット・アドバイザー
(写真=Thinkstock/Getty Images)

FinTech(フィンテック)でも注目のジャンルであるロボット・アドバイザー。大幅なコスト削減と「簡単、便利さ」を求める現代人のニーズに絶妙にマッチし、歴史が浅いにも関わらず、米国などでは金融界で確固たる地位を確立しつつある。

メリルリンチや国際経営コンサルティングファーム、A.T. カーニーといった大手金融機関も、テクノロジーの恩恵にあずかるべく本腰を入れ始めているようだ。


低コストと手軽さが最大の魅力のロボアド

ロボット・アドバイザーとは文字通り「人間のアドバイザーを必要としない資産運用プログラム」。米国などでは既にスタートアップから金融機関まで幅広く利用されている。ロボアドのサービスはインターネットを通したセルフ・プロファイリング形式で提供されており、顧客のニーズに合わせたポートフォリオを自動的に組み合わせ、アドバイスから分析、プラニングまで基本的な部分をカバーしてくれる。

人件費などの必要経費が最低限までカット可能なので、「低コストのお手軽アドバイザー」として特に小口投資家達に人気だ。


運用資産額はわずか4年間で38兆円に増加

「複雑な投資コンサルティング向きではない」などいくつかのマイナス点が挙げられているが、投資コストを抑えたいという顧客のニーズが高まるにつれ、ロボアドの需要も爆発的に増加。2012年にはほぼゼロに近かった運用資産額が、4年間後の来年末には3000億ドル(約37兆65億円)に達すると見込まれている。

国際経営コンサルティングファーム、A.T. カーニーのパートナー、ボブ・ヘッジズ氏の「顧客にとってのコストの差が大きいため無視できない」という言葉が表すように、従来の約半分の手数料(最高0.5%)で同等のサービスが提供できるため、10万ドル(約1234万円)投資すれば、20年後には5万ドル(約617万円)以上の差がでることになる。


大手金融機関もサービスの導入に本腰

こうしたテクノロジーの介入を“脅威”と受け止める金融関係者も多い中、積極的に事業に取り入れ共存を目指す動きも目立つ。

ニューヨーク・タイムズ誌のカンファレンスに出席したモルガン・スタンレーのジェームズ・ゴーマンCEOは、顧客が利用しやすい資産運用ツールとしてロボット・アドバイザーを絶賛。「我が社のような企業がサービスを提供していないのなら、開発や購入を検討すべきだ」

またメリルリンチが来年のサービス開始を目処に、現在独自に開発中のロボアドは、25万ドル(約3084万円)以下の小口投資顧客向けに提供される。既存の1万5000人のファイナンシャル・アドバイザーは、大口投資顧客のコンサルティングに従事する予定だという。

厳しい金融競争で生き残る術を熟知しているヘッジズ氏は、「変化の波に上手く乗れる者もいれば、乗り切れない者もいる」とコメントした。 (ZUU online 編集部)

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