ガンホーロゴ

ガンホー・オンライン・エンターテイメントは4月28日、2014年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算を発表しました。売上高は前年同期比61.5%増の499.09億円、営業利益は54.6%増の287.89億円、経常利益は50.5%増の280.95億円、純利益は38.5%増の170.63億円。前年同期比、前四半期(13年10~12月)比ともに、増収増益を達成しており、営業益は四半期として最高益となっています。

ガンホー①

ソーシャルゲームとして売上が立ちやすい1月が含まれているとは言え、一時期囁かれていたパズドラの失速や、マーケット内で競合他社が良質ゲームを次々リリースしてくる中でのこの数字は驚異的と言えます。


ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社とは

一時期の圧倒的な株価の上昇によりご存知の方も多いかと思われますが、簡単に会社の概要をお伝えします。ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社は元々、オンラインゲームを主軸とするゲーム会社です。 (ちなみに会長は孫正義氏の弟である孫泰蔵氏です。)

創業当初はオンセール株式会社という社名でネットオークション事業を手がけていました。しかし、2002年に韓国のグラビティ社より「ラグナロクオンライン」の運営権を獲得し、以降はガンホーと社名を改めオンラインゲームを中心に事業を展開しています。
2004年度には同コンテンツにより売上高が42億円を超えるなどの急成長を遂げました。しかし、ガンホーはオンラインゲームを手がけて以来、ラグナロクオンラインを主力コンテンツに事業を展開してきましたが、2005年10月辺りを境に株価は低迷し始めます。DeNA、GREE等が運営するモバイル向けゲームに押されるなど鳴かず飛ばずの状態が続いていました。

しかし、2012年にリリースしたスマートフォン向けオンラインゲーム「パズル&ドラゴンズ」のヒットによりその株価は記録的な値上がりを見せました。当時のDeNAやGREEが取り込めていなかった若年層の男女を含むライトなスマホユーザーにも爆発的な人気を誇り、今や総ダウンロード数は2,700万を超え、Google PlayやApp Storeのトップセールスアプリランキングで不動の1位を記録するモンスターアプリとなっています。

ガンホー②
(出展:Bloomberg)
パズドラロゴ①
(出展:ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社HP)

一時パズドラの売上が停滞することで株価減少が起きているたものの、海外展開や3DS向けソフト『パズドラZ』等これまで取り切れていないユーザーへのリーチを積極的に行い、また新規タイトルで確実なヒットを飛ばすことで、業績を更に伸ばしたと考えられます。