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(写真=PIXTA)

株式市場は日経平均が7連騰となるなど堅調な地合いが続いていますが、欧米株が大きな下落となったことから本日の市場は売り先行となりそうです。週末の手仕舞い売りも嵩むものと思われ、いったんは下値を試すことになりそうです。

特に買い上がる手掛かりがないのに上昇してきた相場なので、売りのきっかけも特に材料がないということも多く、改めて株式相場は需給だけで決まるということが認識されます。持高調整の売り買いに目先筋の同じ方向への売り買いが嵩んで指数の動きが大きくなることも多く、本日も寄り付いた後にしっかりと買いが入るかどうかでその後の方向がきまりそうです。

欧米株が大きな下落となり、対ユーロでは円安となったものの対米ドルでは円高となっており、売り先行となりました。昨日まで7連騰となっていたのですが、徐々に上値も重くなってきた週末ということで一気に調整感が出て来るものと思われます。為替が円安に振れるというようなことがなければ主力銘柄も小型株も手仕舞い売りが嵩んで下値を試す動きになると思います。

上値が重くなっており、いったん下値を試す動きになりそうです。1万9500円水準で止まるかどうかというところですが、1万9100円~200円水準までの下落も考えて置いて良いと思います。当面は1万9500円~600円水準、少し余裕を見ても1万9700円~800円水準が上値となってしまいそうです。


本日の投資戦略

日経平均は7連騰となっており、本日のオプションSQ(特別清算指数)算出も含めて売り先行となりそうです。一気に下値を試した後、さらに売られるかどうかというところですが、ここまで特に材料がないなかでの上昇であっただけに手仕舞い売りが嵩んでくるでしょう。

それでも好調な決算を発表しながら売られた後、戻り切っていない銘柄などは底堅さも見られそうです。好決算銘柄で底堅さが確認されたものから下げ渋り、買い直されるのだと思います。週末ということで手は出し難そうで、冴えない展開が続くと思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 <現・ アルゴナビス > 、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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