ウォーレン・バフェット
(写真=Thinkstock/Getty Images)

米大物投資家ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが、第3四半期にゴールドマン・サックスとウォルマート・ストアーズの株式の一部を売却し、ポートフォリオの整理を行ったことが複数のメディアの報道から明らかになった。バフェット氏は企業買収のための資金調達が目的としているが、S&Pはその買収に焦点を当て、バークシャーの信用格付け見直しを検討しているという。


バフェット氏「プレシジョン買収の資金調達が目的」

16日に米CNBCの取材に応じたバフェット氏は、目前に控えたプレシジョン・キャストパーツ・コーポレーションの買収に向け、320億ドル(約3兆9461億円)の資金調達が必要になることを、今回のポートフォリオ整理の理由として挙げた。

バークシャーが6月末から9月末にかけて売却した主な株は、ゴールドマン株13%(1260万ドル/ 約15億4980万円)と、ウォルマート株7%(6040万ドル/ 約74億2920万円)である。

バフェット氏は今後もゴールドマンとウォルマートの活躍への期待感を表明しているが、こうしたバフェット氏の言葉を額面通りに捉えていないエキスパートもいる。

また世界最大手の信用格付会社、スタンダード&プアーズ(S&P)は、来年に予定されているプレシジョン買収の決済に焦点をあて、バークシャーの信用格付けの見直しに入っているという。


大掛かりなポートフォリオの見直し

このほかバークシャーは米マスメディア会社、バイアコム株560万ドル(約6億8888万円)相当を処分する一方で、リバティー・メディアや21センチュリー・フォックスの株式保有を2倍に増加させるなど、精力的に所有している90社の株を見直しを実施。

世界的な投資家として知られるバフェット氏のこうした動きは、今後多くの投資家に影響を与えることが予想される。

しかし整理されたポートフォリオの中にはバークシャーの幹部2人による投資も含まれており、「3億ドル(約369億円)以下の投資はバークシャーのマネージャー達に一任されている」という過去のバフェット氏の発言からも、今回の売却がバフェット氏の決断によるものではなかったという可能性は否めない。


下落中のIBM株は「買い時」か

唯一明確なのは9月末日に20億ドルの損失を出したIBM株は、バフェット氏自身の投資であることだ。2011年から保有しているIBM株を、バフェット氏は「長期的な利益を見込んで」定期的に追加購入。株価は4月から24%下落しているが、これもバフェット氏流にいえば”買い時”ということになる。

米2大大手食品会社、クラフト・フーズ・グループ(KRFT)を既に傘下にあったハインツと合併させ、バークシャー歴代最高の税前利益(68億ドル)を生み出したバフェット氏だけに、IBM株やプレシジョンの買収も含め、国際的な規模で投資界の注目が集まっている。 (ZUU online 編集部)

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