(写真=ZUU online編集部)
ワークスアプリケーションズ <4329> の牧野正幸代表取締役最高経営責任者は12月10日、都内で開催した同社のイベント「Company Forum 2015」で基調講演に立ち、AIの発展により「人が単純な知識的労働から開放される」との考えを示した。新たに提供開始される人工知能「HUE」の特徴の説明に併せて、AIに肯定的な見方が示された格好だ。
同社はかねてから、最新の同社サービスや、ビジネストレンドを紹介する場として同イベントを実施。今回は、いよいよ提供を開始する「HUE」のお披露目に併せて、米・グーグルのベンチャープロジェクト「Google X」を創設したセバスチャン・スラン氏も招かれた。
牧野社長はその中の基調講演で、AIが人間の知的能力を近い将来に上回る( シンギュラリティに達する) などといった見方を提示。さらに、「シンギュラリティ」が迫っているとした上で、同氏は、AIによる人間の仕事や職業の代替について、「人の仕事がAIに奪われるのではなく、人が単純な知的労働から開放されるということだ」との見方を強調した。
加えて、同氏の講演によれば、人間が定型的な仕事から開放されることで、より高度な領域の仕事に取り組めるようになるという。人間が担う高度な仕事がAIをさらに発展させていくのではないかとの考えも、同代表取締役の講演で紹介された。
ほかにも、同氏の基調講演では、「HUE」の特徴として、「二度と同じ入力をしなくてよい」という入力レス、より効率的に表計算シートを用いる「作表効率化」、またより効果的かつ効率的な意思疎通の実現を目指す「コラボレーション」へ貢献する可能性が示された。
イベント内ではほかにも、ローソン <2651> の玉塚元一代表取締役社長が「全社員経営」で講演したほか、経営コンサルタントの大前研一氏の「日本から世界的イノベーションを生むには」としたタイトルで講演する予定だ。さらに、世界的に知られる経済学者のジャック・アタリ氏も講演する予定だ。同講演の内容については、別途お届けする。 (ZUU online 編集部)
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