10年ぶりとなるシリーズ最新作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の公開が、 米国、 現地17日夜から 始まった。日本では18日午後6時半から全国で一斉に公開される。ブルームバーグによると、公開後初の週末興行収入は、北米で2億3000万ドル(約280億円)と過去最高を記録する可能性があるとのことだ。 (*2015年12月18日更新)

1977年の第1作の公開以来、シリーズ6作品の興行収入が累計で40億ドル(日本円で4900億円)を超えており、このシリーズを愛するファンは数知れない。

世界中の人々を魅了し続け、映画という枠を超えた史上空前のエンターテイメントと称されるに至ったのは、この物語がフィクションであるにもかかわらず、あたかも現実であるかのようにきめ細かな歴史設定に基づいているためだ。そうした作品の価値もさることながら、投資家としてはシリーズ関連銘柄の動向にも注目だろう。以下では、「スター・ウォーズ」ビジネスに 関連しそうな7つの銘柄を紹介する。

ゲオホールディングス <2681>

直営店を主軸に、ビデオ、CD、DVD、ゲームソフト、本などをレンタルしているゲオは、新品と同時にリサイクルや中古品も販売する多角的な経営方針を特徴としてきたことでも知られている。

根強いファンを持つスター・ウォーズが、長年に渡って同社に大きな利益をもたらして来たことは、同社のレンタルソフト・メニューを見れば一目瞭然だが、10年ぶりという今回の『フォースの覚醒』は、待ち焦がれていたファンの間大きな波紋を招くはずだ。

オリエンタルランド <4661>

入園者数で世界有数の東京ディズニーランド(TDL)、東京ディズニーシーを運営するほか、ホテルや商業施設などでもサービスに定評を持つ同社は、TDLに『スター・ウォーズ』の世界を模したアトラクション『スター・ツアーズ:ジ・アドベンチャーズ・コンティニュー』を持っており、今回の新作公開に合わせて人気が再燃することが予想される。

また、『アナと雪の女王』の例を待つまでもなく、ヒット映画のイベントは大きな効果を持つ。今回の映画公開に合わせたイベント開催も、十分に考えられるところだ

ソニー <6758>

海外でも絶大なブランド力を持つAV機器大手の同社は、金融や映画など、事業の多角化を進めているが、それらの中でも大きな位置を占めているのがゲームだ。

ルーカスフィルムを買収したディズニーが今回の新作に力を入れているのは当然だが、ソニーもディズニーのイベントD23 Expo で、『ダース・ベイダー』デザインのスター・ウォーズ限定版 PlayStation 4 を発表している。

バンダイナムコホールディングス <7832>

バンダイとナムコが経営統合した、総合エンタメ企業の同社は、ゲームセンターで稼働中の大型ゲーム機『スター・ウォーズ:バトルポッド』を個人向けにも発売している。その価格は456万円と言うのだから、数あるスター・ウォーズ関連商品の中でも最大級の大型商品だ。

また、特別カラーの筐体に本革シートやネームおよびシリアルナンバー入りプレートをあしらった1200万円の特別仕様「プレミアムエディション」も用意されている。

タカラトミー <7867>

玩具大手の同社は『トミカ』などの定番品を多く持つが、売上高が2012年3月期の1872億円をピークに3期連続で減少している。スター・ウォーズ製品の特設Webサイトでは、ダース・ベイダーやR2-D2など、映画の人気キャラクターのフィギュアを販売しており、今回の新作映画公開をスター・ウォーズ製品ヒットの足がかりにしたいところだろう。

SANKYO  <6417>

パチンコ・パチスロメーカーのSANKYOも、意外なスター・ウォーズ関連銘柄だ。スター・ウォーズデザインのパチンコ台は、発売直後の2009年3月期には主要機種中で販売台数トップの8万3千台となった実績もあるだけに、映画のヒットが売上増の起爆剤となる可能性がある。

ANAホールディングス <9202>

航空大手の同社もウォルト・ディズニー・ジャパンとライセンス契約を結び、スター・ウォーズの特別塗装を施したジェットを世界で唯一飛ばすという。LCCが台頭する中、スター・ウォーズジェットを飛ばすことでANAブランドの認知拡大や差別化によってインバウンド需要を取り込む狙いがあると考えられる。(ZUU online 編集部)