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(写真=PIXTA)

想定されていた通り米国で9年ぶりの利上げが行われました。事前にはかなり新興国などへの影響が取りざたされていましたが、FRB(連邦準備理事会)議長の努力が報われる形で既に織り込まれていたということで米国株式市場でも悪材料出尽くしとばかりに買われました。

今後の影響などはしっかりと見極めていかなければならないのでしょうが、欧州や日本での緩和、中国人民元のSDR採用などに見られるように世界のお金が無くなるということでもなく、リスク許容度が極端に低下し、信用収縮となるという事でもないのだと思います。世界的な金余りであり、米国の景気がしっかりと回復して行けば世界的な株高傾向は続くのでしょう。

米国株が大きく上昇、為替も円安に振れ、シカゴ市場(CME)の日経平均先物も大きく買われていることから本日の日本市場も堅調な展開となりそうです。主力銘柄を中心に買い上がられるということになるのでしょう。本日から始まる日銀金融政策決定会合での追加緩和期待などが高まれば、さらに円安が進み、買戻しを急ぐ動きになって大きな上昇となるものと思います。

1万9000円台に乗せて来たことで節目と見られる1万9500円~600円水準を試す動きになるのでしょう。一気に1万9500円~600円を目指すというよりはいったん1万9200円~300円水準でのもみ合い、あるいは1万9000円台固めとなってから上値を目指すことになると思います。


本日の投資戦略

米国株が大きく上昇したことからさらに買われそうです。一昨日まではあれほど悲観的だったものが一気に上昇基調と言う感じです。米国の利上げはある程度織り込まれていたということで、今度は日銀の金融政策決定会合の結果待ちということになりそうです。

金融政策決定会合で追加緩和はないと見られているのですが、万が一あったとすれば大きく買われることになりそうです。もしなければいったん手仕舞い売りに押されるということになるのでしょうが、本日は期待だけが先行する格好で堅調な展開となりそうです。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 <現・ アルゴナビス > 、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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