今年も本日が年内最終取引となりました。そこで今年を振り返ってみると年前半はギリシャの債務問題などの懸念材料がありながら日経平均は水準を切り上げると4月に15年ぶりに20,000円の大台を回復し6月に高値を付けました。
しかし、8月中旬以降に中国の景気減速懸念が強まると大きく調整し9月下旬には一時17,000円を割り込む場面もありました。その後、日経平均は持ち直すと12月1日に20,000円を回復したものの、原油価格の下落などを受けて再び弱含み19,000円をわずかに上回って年内の取引を終えました。
結局、今年の日経平均は9%の上昇となりましたが、こうしたなかで日経平均を大きく上回って上昇し健闘した銘柄もあります。そこで今回はTOPIX500採用銘柄を対象に今年の株価の上昇率が20%以上で、目標株価コンセンサスが足元の株価を2割以上上回り、今年に続いて来年も健闘が期待されるものをピックアップしてみました。
例えば最近売りが目立ったアルプス電気 <6770> や村田製作所 <6981> は今年3割から4割の上昇となりましたが、アルプス電気で目標株価コンセンサスが4割、村田製作所で2割余り株価を上回っています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券
シニア・マーケットアナリスト
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