昨年末に19,000円の節目を回復した日経平均ですが、年明け以降大幅な調整となっています。今年最初の取引となった4日は上海市場でサーキットブレーカーが発動されるなど中国株の急落を受けて日経平均は600円近い下げとなりました。その後も原油価格の下落などもあって下落が続いた日経平均は本日に一時17,000円を割り込む場面もありました。
このように大幅な調整となった株式市場ですが、株価の下落にともなって配当利回りが上昇するものが多くみられます。そこで今回はTOPIX100採用の3月期決算銘柄で昨日時点の配当利回りが2.5%以上のものを対象に、日経平均が20,000円の大台を回復した昨年12月1日と昨日時点の配当利回りを比較してみました。
それをみると例えば12月1日時点で2.5%に届いていなかったいすゞ <7202> の配当利回りは昨日時点で2.5%を上回っているほか、3%を下回っていたコマツ <6301> や富士重工業 <7270> の配当利回りも昨日時点で3%を超える水準になっています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券
シニア・マーケットアナリスト
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