(写真=Thinkstock/Getty Images)
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既にコンタクトレス(非接触型)決済が導入されていたオーストラリア市場に大きな期待を抱き、昨年「Apple Pay」を投入したApple。しかし大手銀行の反応はかんばしくない。ナショナルオーストラリア銀行(NAB)が新たにAndroid用「NAB Pay」のサービスを開始するなど「Apple Payボイコット」が依然として続いている。「(Appleの)取り分が多すぎる」という理由でオーストラリアの主要銀行はAppleとの提携に難色を示している。

VisaとGoogleに大きくリードされたApple 巻き返しなるか

シドニー・モーニング・ヘラルド紙によると、VisaやMasterが100ドル(約1万1850円)の決済につき83セント(約98円)の手数料を銀行に支払っているのに対し、Appleは15セント(約18円)から1歩も引く様子を見せないという。

Appleには見向きもせずVisaとの10年契約に合意したNABが、1月25日からオーストラリア初となるデジタル・トークン採用の安心決済「NAB Pay」のサービスを開始したほか、ライバル「Google Pay」はオーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)やウェストパック銀行を含む複数の銀行との提携に成功し、オーストラリア決済市場ではAppleに大きく差をあけている。

現時点ではAppleの提携先はオーストラリアにおけるシェアが17%、顧客数700万人を誇るアメリカン・エキスプレス(AMEX)1社となっているが、Apple Payを利用できるのはAMEXから直接カードが発行された一部の顧客(推定500万人)のみだ。

AMEX側にはApple Payを通して新たな若い客層を開拓するという狙いがあるようだが、AMEXの客層は比較的年齢が高く、Apple本来のターゲットからは外れているのではないか——とも懸念されている。

こうした銀行の冷たい態度とは裏腹に、小売店はApple Payを大歓迎。オーストラリア最大のオンライン決済代行業者、eWayはApple Payが利用可能な即時決済モバイルアプリを提供するなど、Appleというブランドネームが惹きつける「客層」ならぬ「提携層」の違いが、ハッキリと現れているようだ。(ZUU online 編集部)

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