1月31日の日本経済新聞では「企業収益が急減速」との記事が紹介されています。29日までに発表になった決算を集計すると、中国をはじめとした新興国経済の不振と資源安が逆風となって10-12月の3カ月間の経常利益は前年同期比で5%減と14%増益だった7-9月期から大きく低下し、上場企業の収益の伸びが減速していると報じています。
そこで今回は第3四半期決算で今期の増益基調にブレーキがかかった銘柄を取り上げてみました。
具体的には1月中に決算を発表したTOPIX500採用の3月期決算銘柄で、第1四半期(4-6月期)と第2四半期(7-9月期)は増益だったものの、第3四半期(10-12月期)に減益となったものをピックアップしました。
例えばアルプス電気 <6770> や日東電工 <6988> では第1四半期、第2四半期と続けて大幅増益でしたが、第3四半期はスマホの減速で大幅減益となっています。また、第1四半期、第2四半期と続けて二桁増益となったホンダ <7267> も第3四半期に減益となり、第3四半期累計でも減益に転じています。
もう一つのヒント
◆明日の主な決算発表スケジュール
3月期決算企業の第3四半期決算は先週末がピークとなりました。しかし、今週もまだまだ決算発表は続きます。明日も日立 <6501> やパナソニック <6752> などが決算発表を予定しています。
金山敏之(かなやま･としゆき)
マネックス証券
シニア･マｰケットアナリスト
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