一流のデスク
(写真=The 21 online)

リバウンドしないデスクを実現するには?

片づけても片づけてもすぐに机が汚くなる「片づけメタボなビジネスマン」は、いつか重要な書類を失くしそう。そうならないためにはどうすればいいのだろうか。

整理術および整理グッズに精通したステーショナリーディレクターの土橋正氏と、収納コーディネーターとして活躍するすはらひろこ氏に、仕事のしやすいデスク作りのコツをうかがった。

「デスクに何を置くか」が仕事力に直結!

文具専門家として活躍する土橋正氏だが、意外なことにデスクに置くのは最小限のモノだけに厳選しているという。

「机は〝考える〟場であって、〝モノを置く〟場ではないからです。人間の脳は、無意識に、目に入った情報を処理し、意図せず思考を中断しがちです。集中するためには、今行なっている仕事以外のモノは、目の届かないところに置きます。つまり、視界には今の仕事だけという状態です」

そのためには電子化なども活用して、「捨てる」作業を定期的に行なっているという。

コックピット化されたデスク

すはら氏の理想のデスクとは?

一方、収納グッズを最大限活用して整理整頓されたデスクを実現しているのが、すはらひろこ氏だ。どのような基準でモノを配置すればいいのだろうか。

「モノを置く際に重要なのは『アクセスしやすい位置にモノを置く』ことです。使用頻度の高いグッズはすぐに手の届くところにあるか、利き手に対して手に取りやすい場所はどこか、など、自分のクセも考えたうえで配置していくのがベストです」

仕事の進行と利き手を意識したデスク

すはらひろこ(すはら ひろこ)収納コーディネーター
一級建築士、インテリアコーディネーター。オールアバウトで収納記事を連載するほか整理収納講座を定期開催。空間を上手に活用した整理術に定評がある。『風通しのいい片づけ』(エクスナレッジ)をはじめ著書・監修書多数。

土橋正(つちはし ただし)ステーショナリーディレクター
文具の展示会「ISOT」の事務局を経て、土橋正事務所を設立。文具メーカーの商品企画などを行なう。文具はたくさん所有するが、デスク上のグッズは最小限。近著に『モノが少ないと快適に働ける』(東洋経済新報社)。

(取材・構成=西澤まどか 写真撮影=永井浩)(『 The 21 online 』2015年11月号より)

【関連記事】
徹底的にモノを厳選する「持たない」整理術
仕事の効率が上がる「すごい整理術」~デスクを整理するだけ!
「紙1枚」で思考をスッキリ整理する技術
これから10年、伸びる業界・沈む業界
「フリマアプリ」は世界のインフラになる