世界初のビットコインeマーケット、オープン・バザ―(Open Bazzar)が3月1日から試運転を始めた。AmazonやeBayのように誰でも気軽に個人出品できる。ビットコインを代用したP2P売買システムで、出品料や手数料ゼロというのが最大のウリだ。

SNS感覚で楽しんで売買できるプラットフォーム

コストを最低限にまで抑えた分散型ネットワーク、オープン・バザ―では、ビットコインのほかにも既存のオンライン・マーケットとはまったく異なる新システムが多数採用されている。

すべての取引はウェブサイトではなく、無料でダウンロードしたアプリを通して行われる。Linux、Mac(OS X)、Windowsに対応しており、昨年12月の初期バージョンからすでに全世界で1万人超にダウンロードされている。

各ユーザーにはオープン・バザーID付きのストアが提供され、出品したアイテムを自分のストア内で管理、販売できる。検索バー、お気に入りリスト、ユーザーブロックといったベーシックな機能に加えてチャットも楽しめるなど、単なるマーケットという枠組みをこえた娯楽要素満点のプラットフォームを目指している。

仲介を省くことで利用料ゼロを達成しているが、安全性や信頼性に対するユーザーの懸念もブロックチェーンで難なくクリア。決済オプションはビットコインによる直接取引とエスクロウ・アカウント経由(サードパーティーを利用したビットコイン取引)が選べる。

現在はユーザーから収集したフィードバックにもとづいて、アクセスが集中したときに混雑しやすい状況を減らすため、システムの最適化に取り組んでいるという。AmazonやeBayという巨大eマーケットを相手にどこまで健闘できるのか、今後の成長が気になるところだ。( FinTech online編集部

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