日立製作所は2016年4月、米国カリフォルニア州サンタクララ市にFinTech分野の研究開発組織を設置する。名称は「金融イノベーションラボ」で、ブロックチェーン技術などの研究開発に取り組む。

ラボは、北米社会イノベーション協創センタのシリコンバレー拠点内に設置。今後、FinTech分野の中核技術として注目されているブロックチェーン技術などの研究開発のほか、金融機関の顧客の課題を共有し、解決手段を提供できるよう「協創」の取り組みを進めていく考え。

日立は2015年4月、アメリカで顧客とともに事業機会を見つけ、事業コンセプトやビジネスモデルをつくり上げる研究開発組織「北米社会イノベーション協創センタ」を設立。16年1月にはシリコンバレーに新拠点を開所している。

また、日立はFinTech分野の取り組みを加速させており、2015年12月にはスマートフォンを用いたキャッシュカードレスでの金融取引を実現する「日立モバイル型キャッシュカードサービス」を日本国内の金融機関向けに販売開始。そのほか16年2月には米国の非営利団体が設立したブロックチェーン技術の国際共同開発プロジェクトにボードメンバーとして参画している。

ITによる世界中の産業革新の中心地となっている米国シリコンバレーに拠点をおくことで、グローバル規模で急拡大を続けているFintech分野での先進的な研究開発を目指す。( FinTech online編集部

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