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(写真=PIXTA)

富士重工業がSUBARUに名前を変えることがニュースになっているが、実は社名の変更はこれだけではない。すでに現在の社名でなじんでしまっていると、正直何の会社かピンとこない会社もある。最近社名変更を発表した5社はどうか、ケースに分けて紹介する。

富士重工業→スバル 「外国人にも分かりやすく」

世界90カ国以上に自動車事業を展開し、2017年3月期には初の年間販売台数100万台超えも見込まれている同社 <7270> は、「SUBARU」というブランドの方が海外では浸透している。

「SUBARU」の名前の由来は、同社が中島飛行機の流れをくむ6社の資本出資によって設立されたことに因んでいる。牡牛座のプレアデス星団は6つの星の集まりとして、6社が結束することを願って、その和名である「昴」の名を取り、6つの星をシンボルマークにしている。

年間販売台数100万台超えを達成する上でも会社=主力ブランドのイメージ作りは重要だ。2014年8月まで本社が置かれていた、新宿西口のランドマークも「SUBARU」の名前を持っているほど、同社の代名詞なのである。

ヤマザキナビスコ→モンデリーズ・インターナショナル 「オレオやリッツはそのまま」

創業当時からのロングセラーである「リッツ」を始め、「チップスター」「オレオ」などの商品が支持されてきた同社の名前は、CMで流れる軽快な「ナビスコ」の音階のおかげもあり多くの人に知られている。だが、2016年8月31日で「ナビスコ」ブランドや「ナビスコ・トライアングル・マーク」の商標を持つ、米国ナビスコ社の親会社モンデリーズ・インターナショナル社と同社のライセンス契約が終了することから、社名を変更することになった。

「リッツ」や「オレオ」などはモンデリーズ・ジャパンが直接販売することになり、ヤマザキナビスコも2016年9月1日からは社名を「ヤマザキビスケット」に変更する。2016年2月の発表後には親会社である山崎製パンが一時大きく株価を下げるなど、少なからず影響を及ぼしている。

ヤマザキナビスコ時代の「リッツ」、最後の新商品と言われる「わさび&チェダーチーズ」「たらこ&クリームチーズ」が登場したが、ヤマザキナビスコの「リッツ」としてヒット作となるのか、味わってみたいところだ。

損保ジャパン日本興亜HD→SOMPO HD 「グローバルを意識して」

合併すると企業名は長くなるか、全く異なった社名になるかどちらかだ。同社 <8630> の場合は安田火災海上保険と日産火災海上保険が合併した時に「損保ジャパン」という名前に一度変わっている。実は正式名称は「損害保険ジャパン日本興亜」であるが、略称が馴染んでいるというわけだ。

その略称をさらに突き詰めたような形で、10月1日付で社名を「SOMPO HD」にすると発表している。今回の社名変更は持株会社のみで、「損保ジャパン日本興亜ひまわり生命」といった子会社の社名は変わらず、長いままの予定である。

ガリバーインターナショナル→IDOM 「心意気を社名に」

中古車買い取りの最大手の同社 <7599> は、2016年7月15日より社名を「IDOM(いどむ)」に変更すると発表した。新しい社名は「常に挑戦する」姿勢の大切を表したものだという。有言実行となるか、今後に注目だ。現在店舗で使用しているブランド名の「ガリバー」は継続して使っていく予定だ。

セイコーマート→セコマ 「略称を正式名称に」

すでに4月1日に変更したところだと、北海道最大のコンビニチェーン「セイコーマート」の「セコマ」への変更がある。この名称は同社の略称として使われていたこともあって、大きな違和感はないものと予想されていた。実際には、地域や世代によって「セイコマ」や「セーコマ」などいくつもの呼び方が使われていたため、新会社名に抵抗を感じた人もいるようだ。

略称を正式名称にしてしまうケースは他にもある。東レはもともと「東洋レーヨン」という名前で、京セラも元は「京都セラミツク」である。すでにかつての名前を知らない人もいるかも知れないが、それくらい馴染んでしまえば、社名変更は成功だろう。

どんなに以前の社名が馴染んでいて、新しい社名がしっくりこないと言われていても、人の噂も七十五日で、案外あっさり馴染むかもしれない。だが、“七十五日”経った後にそのまま忘れ去られないために、今後の企業努力が重要になるのは自明だろう。(ZUU online編集部)

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