香港証券取引所,人民元,ロイター
(写真=Thinkstock/Getty Images)

香港証券取引所(HKEX)と米国際情報会社トムソン・ロイターが5月24日、新たな「人民元インデックス」の共同開発に着手することで同意を結んだ。

人民元インデックスは主要通貨バスケットに対する実質為替レートを反映し、透明性とトレード性の高い、証券監督者国際機構(IOSCO)が定めるガバナンス、財政管理、管理運営の原則に沿ったものになる予定だ。

中国は2014年以降、上海証券取引所と香港証券所間でも相互取引を開始するなど証券市場の国際化に乗りだしており、今回の共同開発を通して海外投資家の関心を人民元を向ける意図があるようだ。

国際化戦略で海外投資家に人民元をアピール

一般人による人民元建ての証券売買を原則的に禁ずるなど、海外への市場開放には長年閉鎖的だった中国政府。しかし近年、人民元が不安定な国際経済の煽りを受けて弱化していることから、方向転換を検討せざるを得なくなったものと思われる。

HKEXは2012年に米ドルによる人民元のオフショア先物取引を開始。順調な伸びを反映し、先月からは間口を対円、豪ドル、ユーロに広げるなど、国際化への働きかけに非常に積極的だ。

新たな通貨インデックスが開発は投資家のリスクが軽減するだけではなく、オフショア市場における人民元建ての証券取引の促進に役立つと期待されている。そのほかインデックスに連動した先物などの提供も検討しているそうだ。

HKEXは長年、金融データ市場の先駆けとして名高いロイターの協力を得て様々な商品やソリューションを世間に送りだしており、今回の共同開発も予想以上の速度で順調に進むと予想できる。

「新インデックスは人民元の国際化に貢献するだろう」と、HKEX、ロイターともに人民元市場の歴史を変える開発プロジェクトに、ただならぬ意気込みを見せている。(ZUU online 編集部)

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