資産を守り増やしていくことは、人生設計において大切なことです。その方法は、預金、株式、投資信託、不動産、金(ゴールド)など、多岐にわたります。その中で今、投資対象として注目を集めているアメリカの不動産について紹介しましょう。
人口が増えるアメリカこそ、不動産投資の好適地
日本の人口は2008年の1億2808万人をピークに減少に転じました。2011年以降、自然減(死亡数が出生数よりも多くなる)が加速しています。また、労働力人口は1998年に、すでに減少に転じていました。
その一方でアメリカは、着実に人口が増えています。この10年間で約2500万人増加し、2015年10月現在、推定人口は3億2141万人です。ビジネス界だけではなく、大学やスポーツ、エンターテインメント界にも世界中から優秀な人材が集まり、年少人口、生産年齢人口、老年人口のバランスが良く、先進国の中では今後も安定した経済発展が期待できます。
人口増に伴い住宅需要も増大し、アメリカの富裕層も新興国で成功した人の多くも、アメリカの不動産資産に投資しています。
地震が少なく、建物の耐久度が違ううえに、住み替えが一般的なアメリカ
日本と異なりアメリカは地震が少なく、補修して住み続けることが可能です。100年を超える建物でも、定期的に補修することで十分に資産価値が保持されています。住みながら自分の手で物件の修繕を行い、価値が上がったところで売却や賃借替えをする。ライフスタイルに合わせて、住む家を替えるのです。
安心感のあるアメリカの不動産市場
アメリカの中古不動産は、国内不動産市場の流通件数の80%近くにまで達しています。日本では10%強なので、アメリカの中古不動産市場は日本の約40倍の規模と言えます。また、不動産業者ではない一般人であっても、物件の「過去履歴(築年数、過去の売買履歴、価格推移、固定資産税推移、現時点での予測価格など)」をネットで閲覧することが可能です。ある意味それは不動産市場の公正さを裏付けているといえるでしょう。
なお、アメリカのマンション(集合住宅)価格は、この20年間で約2.5倍になっています。2007年のサブプライムショックで平均20~30%ほど価格が落ちたことを考えると、この成長率は目覚ましいものがあります。