ETF
(写真=PIXTA)

金融商品を運用する際の方針として、「特定の指数(インデックス)を上回ること」を目的とするスタイルを「アクティブ運用」というのに対し、「インデックスと同様の投資成果・リターンをあげること」を目指すスタイルを「インデックス運用」といいます(パッシブ運用ともいいます)。その代表的な商品がETF(Exchange Traded Fund、上場投資信託)やインデックス投信でしょう。

この「インデックス運用」の金融商品を買うことのメリットはいくつもあります。まずあまりコストをかけずに分散投資できることが挙げられます。たとえば日経平均に連動したETFを購入することは、日経平均に採用されている銘柄すべてに投資するのと同じ効果が期待できます。これらを比較すると、当然前者のほうが楽ですし、あまりコストもかかりません。

逆にデメリットは、インデックスを上回るパフォーマンスは期待できないことがあります(ただ実際には、アクティブ運用の金融商品のパフォーマンスを上回るものもあります)。分散投資なのでリスクを抑えられる反面、期待できるリターンも低くなります。

ETFはほとんどの証券会社でも買える

インデックスがよく用いられる商品である「ETF」について、「インデックス投信」と比べながら検証したいと思います。

ETFは、日経平均やTOPIXといった株価指数や、金価格、REIT(不動産投資信託)などの指標に連動するよう運用されている、上場投資信託です。こうした代表的な指標はニュースで頻繁に報じられるため、値動きや損益などを比較的把握しやすいと言えます。

投信は購入できる証券会社が限られていることがありますが、ETFは上場しているため、ほとんどの証券会社の口座でも株式と同様に投資できます。

販売手数料は、安いと0.1%程度、保有期間にかかる信託報酬は年間0.1-0.5%程度ですから、インデックス投信(販売手数料0-2%、信託報酬0.5-1%)よりも低めと言っていいでしょう。