Vodatレイボーン氏「ミレニアル世代向けの戦略は通用しない」

Z世代に人気の店内テクノロジーは、「無料Wi-Fi(48%)」と「セルフチェックアウト(38%)」。

将来的には18%が「スキャン・アンド・ショップ(バーコードやクーポンをスマートフォンでスキャンし、直接決済をすますショッピング法)」といった現実のショッピングでの効率化を求めている。

また同じく18%が「バーチャル試着(鏡に試着したい洋服のイメージが投影され、実際に試着する手間が省ける)」を、16%が「カスタム試着室(個室の照明、温度、音楽などを選べるサービス」といった遊び要素にも興味を示している。

もう一つの大きな特徴として挙げられるのは、Z世代を満足させるハードルが非常に高いという点だ。

販売員と直接的なコミュニケーションをうとむ一方で、客の一人ではなく「個人」として扱われることを好む。

販売員側からすれば一人一人の客の顔や名前を記憶するのは至難の業だが、Z世代は圧倒的にそうしたパーソナルなサービスを重視する傾向が強い。

デジタル世代だからこそ、存在感を再確認するという意味で、一個の人格としてのアイデンティティーへの執着心が強いのかも知れない。

Vodatの販売部門責任者ポール・レイボーン氏は、こうした背景から今後5年間を目途に、「デジタルチャンネルを充実させると同時に、実際のストアでの接客およびデジタル化向上が必要不可欠となる」とコメントしている。

「Z世代にはミレニアル世代向けの戦略が通用しない」となれば、小売業者にとっては大忙しの5年間となりそうだ。( FinTech online編集部

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