2. 維持、管理がおろそかになる恐れ
家賃収入の中から共益費を支払う場合、大家さんは「一旦自分に入った収入から、電気代や清掃費用を支払う」という思いになりがちです。自分の財布からの出費は極力抑えたいと考えるのが人情ですが、それが様々な悪循環を招く場合があります。
生活費になってしまう恐れ
共有部分の維持、管理では、照明器具の交換や、はがれた塗装を塗り直すなど、数万円の費用が発生することもあります。これは修繕費ではなく、共益費の中で処理するのが普通ですが、共益費を別勘定にしていない場合、この程度の費用にも苦労するケースがみられます。家賃と共益費を一緒にしたため、本来、別々に管理にしておくべき共益費までが生活費に消えてしまい、数万円の出費に対応できないという事態に直面してしまうのです。
まとめ
共益費は家賃の一部ですが、そのほとんどは支出に回されるお金です。家賃とは別勘定にしておき、共有部分の維持、管理のための「コスト」として、適切に支出していくことがポイントです。
暗い蛍光灯をそのままにしたり、掃除や除草が行き届かなくなったりして、共有部分の環境が荒れると、空室や家賃低下を招く恐れが生じます。共益費は満室を前提に計算しているため、空室が増えれば、入ってくるはずの共益費も減り、その分が大家さんの負担としてのしかかるという悪循環に陥りがちです。こうした事態を避ける意味でも、共益費は家賃と別勘定にして、積み立てておくのが理想です。 (提供: TATE-MAGA )
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