世界最大手の民泊サイト「Airbnb」は2016年7月、リオデジャネイロオリンピックの開催に伴い、Airbnb登録物件への宿泊者数が前年比の約42倍にものぼることを発表しました。日本では4年後の2020年に東京オリンピックが控えていますが、今回の発表が示すように民泊需要はかなりの数が見込めるのではないでしょうか。
今回は、民泊に興味がある方や今後民泊をやってみたいと考えている方に向けて、Airbnbでよく使われる用語を15個ご紹介します。聞き慣れない用語もあるかもしれませんが、覚えておくと必ず役立つでしょう。
覚えておきたい用語 15
1. ホスト
Airbnbで宿泊施設を貸し出す人のことです。ホストは物件の登録・宿泊者とのやりとり・部屋の管理・予約状況の確認など多くの業務を行います。こうした運営業務を代行してくれる会社も人気があります。
2. ゲスト
Airbnbに登録されている宿泊施設を利用する人のことです。Airbnbのサービスを利用した宿泊予約は、登録をすれば誰でも無料で行うことができます。
3. レビュー
旅館やホテルに宿泊する際、口コミサイトなどを参考に選ぶことは今や珍しくありません。Airbnbにもレビュー制度があり、宿泊後14日間、ゲスト・ホストの双方が互いの評価を記載できます。
レビューは誰でも閲覧できるため、良い評価が多いホストほど、ゲストからの信頼度が増し、リスティングの人気は上がるといえます。逆にマイナス評価が多くなってしまうと、ゲストからの信頼度が下がる可能性もあります。
4. リスティング
Airbnbに掲載される宿泊先全般のことを指します。例えば、Airbnbのサイトで「新宿駅」で検索すると、300件以上の近隣のリスティングが表示されます。利用客はサイトのリスティング情報を見て宿泊先を決めるため、事細かに情報を記載した方が宿泊率は上がりやすい傾向にあります。
人気の高いリスティングは、写真が綺麗、室内の様子・備品などについて詳しく記載されている、宿泊上のルールが明確であるなどのポイントがきちんと押さえられています。
5. ハウスルール
宿泊するうえで、ゲストが守るべき決まりのことです。例えば、「禁煙」「ペットお断り」「玄関で靴を脱ぐ」などです。国が違えば文化や価値観が異なることも多いため、ハウスルールをきちんと設定し、リスティングページに記載することは、トラブルを防ぐためにも大切です。
6. 予約リクエスト
ゲストがリスティングページを見て宿泊を希望した際、ホストに送られる情報を指します。ゲストは、希望する宿泊日程や人数、支払情報などを入力してホストに送信します。また、ホストは予約リクエストが届いてから24時間以内に、ゲストに「承認」「却下」どちらかの連絡をします。
ホストはゲストからの予約リクエストを必ず承認する必要はなく、ゲストの登録情報を確認し、レビューで低評価が付いている、何らかの不安を感じるといった場合は却下できます。
7. サービス料
Airbnbのサービスを利用する際、ホスト・ゲストの双方に掛かる手数料です。Airbnbへの登録自体は無料でできますが、ゲストがAirbnbを通じてリスティング予約をした場合、ホストには宿泊金額の3%が決済手数料として天引きされて支払われる仕組みになっています。また、ゲストも宿泊予約の際、金額に応じて6~12%のサービス料が上乗せされます。
8. カスタム料金(季節限定料金)
1年を通じて観光客が少ないオフシーズンの時期は、集客しにくい傾向にあります。また、夏休みや年末年始などの繁忙期は、通常より割高な料金設定をしても予約が入ることも多いでしょう。
Airbnbでは、1泊からカスタム料金を設定することが可能です。リスティングの近隣で大きなイベントがあるなど集客が見込めそうな時期は高く設定し、観光客が減る時期は安い料金に設定するなど工夫することが、収益を上げるコツの一つです。