第5位 ラクス <3923> 代表取締役社長 中村 崇則氏 約147億円

1973年1月生まれの中村氏は、1996年に日本電信電話 <9432> に入社。その後2000年に同社設立、代表取締役社長に就任。

12月9日に東証マザーズに上場したラクスは、クラウドとIT関係の人材派遣を事業の中枢に置いている。メールの共有・管理ツール「メールディーラー」が現在の収益の柱だが、経費精算システムの「楽楽精算」も育成中だ。公募価格の1080円を大幅に上回り、初値3550円を付けた。中村氏は持ち株414万株から147億円弱の資産を得たことになる。

第4位 オープンドア <3926> 代表 関根 大介氏 約150億円

1968年1月生まれの関根氏は、1994年に現在のパナソニックヘルスケアである松下寿電子工業に入社。1997年に当社を設立し、代表取締役社長に就任。

2015年12月17日に東証マザーズに上場したオープンドアは、国内外格安旅行の比較サイト「トラベルコちゃん」を収益の柱としており、若い女性の利用が多い。公募価格の3820円を上回る4710円の初値を付けた。関根氏は持ち株320万1000株から、150億円強の資産を手にしている。

第3位 インベスターズクラウド <1435> 代表取締役社長 古木 大咲氏 約199億円

1979年9月生まれの古木氏は、2006年1月に当社を設立、代表取締役社長に就任。

12月3日に東証マザーズに上場したインベスターズクラウドは、常時130件超の土地情報を持ち、アパート経営プラットフォーム「TATERU」をウェブ展開している。公募価格の1870円の倍近い、初値3615円をつけた。古木氏は持ち株550万4000株から199億円弱の資産を手にしたことになる。

第2位 サンバイオ 代表取締役会長 川西 徹氏 約209億円

1967年生まれの川西氏は、1993年4月にボストン・コンサルティング・グループに入社。2001年に、第10位の森氏とともに米国でSanBio,Inc. を設立、 Chairmanに就任。2005年には現任の Co-CEOに就任。2013年に当社が設立されたのに伴い、現職。

サンバイオの上場時に川西氏は売り出し分を差し引いた1222万1186株を保有しており、209億円弱の資産を手にしたことになる。

第1位 ヘリオス <4593> 代表取締役社長 鎌本 忠尚氏 約423億円

1976年12月生まれの鎌本氏は、九州大学病院などで眼科医として勤務した後、2011年2月に当社を設立、翌2012年2月には代表取締役社長になっている。

6月16日に東証マザーズに上場したヘリオスは、iPS細胞使う眼科用再生治療薬を開発するバイオベンチャーで、大日本住友製薬と共同開発を行っている。公募価格の1200円に対し、初値は1470円を付けた。鎌本氏は持ち株2880万株から423億円強の資産を手にしたことになる。

2016年は「公募割れ」も目立つ年?

2016年上半期に新規上場したのは40社で、マザーズ市場が圧倒的多数だった。40社のうち初値が公募価格を上回ったのが31社で、高い初値騰落率で目立ったのは、グローバルウェイ <3936> の373.0%、はてな <3930> の278.1%、AWS HD <3937> の235.3%などだ。

下半期についても、JR九州、東京メトロなどの有力候補が揃っている。一方で、LINEの上場後の株価推移が象徴しているとおり、過度にチャレンジングなIPOを期待することには無理がありそうだ。長期的な観点に立つことも忘れずにおきたいところだ。(ZUU online編集部)

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