お盆玉,夏おせち,イベント
(写真=PIXTA)

家族や親戚、同窓会など久しぶりに大人数で集まる機会の多いお盆。今年は8月11日の「山の日」から休めば、最大6連休になる人もいるだろう。人が大勢集まった時に試してみたいのが、夏仕様に衣替えした冬イベントだ。暑い日に寒い冬のイベント。と思う方も多いだろうが、少し“衣替え”するだけで夏にぴったりのイベントになる。今年の夏休みは、ちょっと趣向を変えて楽しんでみよう。

イベントの少ない夏……冬のイベントを取り入れたい!

冬は、クリスマスにお正月、バレンタインデーと日にちが決まっていて、経済効果も大きいイベントが多い。一方の夏はそもそも祝日が少ない上、決まった日に行うイベントがほとんどないため、爆発的な経済効果が出にくいのだ。

季節商戦を盛り上げたい百貨店やスーパーなどが打ち出したのが、冬のイベントを夏仕様に変えるという方法だ。季節イベントに興味はないという方もいるだろうが、取り入れるといつもと違う楽しさがあるだろう。

お盆にあげるお小遣い 名づけて「お盆玉」

お正月同様、お盆にも親戚の子どもにお小遣いを渡す方も、いるのではないだろうか。特に孫達が遊びにくると、お小遣いを持たせる方は多いだろう。「お年玉」が“衣替え”したのが、「お盆玉」である。

「お盆玉」のルーツは意外に古く、江戸時代までさかのぼるのだが、当時は「お盆小遣い」といった。もともとは東北、なかでも山形地域の風習だという。夏に奉公人に対して「お盆小遣い」と称して、下駄などを送る習わしがあり、これが転じて現金を親戚の子どもにあげるようになったという。今でいうボーナスのようなものだったのだろうか。

「お盆玉」という言葉自体は、山梨県のマルアイという包装紙の会社が作った言葉だ。「お盆小遣い」とお年玉をイメージして名付け、登録商標もしている。最近では郵便局でも、「お盆玉」専用のポチ袋を販売し、暑中見舞いと合わせて夏の風物詩として推進中だ。

全国的にはまだ新しい風習なので、金額の相場はないようだが、お年玉よりは少なめでも良いだろう。郵便局以外、百貨店などでもお盆玉袋を取り扱っており、涼しげで可愛らしいデザインのものも多いので、見てみるといいだろう。